NESHAPの内容に変更はないものの、TRにおいて軽微な修正
2023年03月08日、木材保存エリア排出源カテゴリーに対して実施された技術レビュー(Technology review、TR)を確定しました。環境保護庁(EPA)は、有害大気汚染物質の固定発生源基準(NESHAP)の表に小さな編集およびフォーマットの変更が行い、また、NESHAPの木材建築製品の表面コーティング技術に対して行った修正を最終決定しました。ここでは、「NESHAPとは」「最終決定の背景」「最終決定の内容」について記事になっています。
NESHAPとは:
NESHAPとは、National Emission Standards for Hazardous Air Pollutantsの略で、「有害大気汚染物質の固定発生源基準のことです。米国では、大気浄化法(Clean Air Act of 1963、CAA)により、ベンゼン、トリクロロエチレン、ホルムアルデヒド、水銀、クロムなどの187の物質を、発がん性や健康被害を起こす可能性のある物質として、2022年現時における有害大気汚染物質(Hazardous Air Pollutants、HAP)と指定しています。NESHAPはそれら物質の排出基準を示します。
最終規則の背景:
CAAにおいて、環境保護庁(Environmental Protection Agency、EPA)はNESHAPなどの基準を、公布後8年ごとに、慣行、プロセス、および制御技術の開発を考慮し必要に応じて改訂することになっています。
この改定作業を「技術レビュー(Technology review、TR)」と呼びます。EPAは「木材建築製品NESHAPの保存エリア排出源と表面コーティングの技術に関するTR」を行っており、2022年3月7日にこのTR案を提示していました。
最終規則の内容:
2023年3月8日、木材建築製品の木材エリア排出源のカテゴリー表もしくは表面コーティング技術に対して実施されたTRを確定しました。EPAは、この最終規則において、2022年3月7日に発表されたTR案から大きく変更がないものの、具体的に以下の3つについて述べています。
1. TR案に記載された既存の基準に変更を加わっていません。
2. 木材保存エリア排出源(表面コーティングエリア排出源を含む)とは、加圧プロセスまたは熱処理プロセスのいずれかを使用して、真菌、バクテリア、昆虫などによる木材のダメージに対抗するために、化学物質を木材に含浸させる施設もしくはそれを保存する施設のことを言います。
このような施設として、支柱、クロスタイ、スイッチタイ、電柱、丸材杭、水生用途の木材、難燃性木材製品を製造している工場などが挙げられます。2022年3月7日のTR案では、HAPであるヒ素、クロム、ダイオキシン、塩化メチレンについては、一般に利用可能な制御技術標準に変更がないため、これに関する表についても変更はないとしていました。
しかし、今回の最終規則では、NESHAPで規定されている木材保存エリア排出源のカテゴリー表に細かな編集とフォーマットの変更が行われました。具体的には、TR表内の木材保存地域源のカテゴリーとして北米産業分類システム321114番の部分に修正がありました。
3.2022年3月7日のTR案では、労働安全衛生局(OSHA)が発がん性物質として定義したHAPについて、コーティング剤の総量に対して0.1%以上含んでいる場合、事業者は報告義務があるとしていました。しかし、OSHAの定義自体が削除されたため、これを参照した部分が削除されました。表面コーティング地域源のカテゴリーである321211、321212、321218、321219、321911、321999番はこの修正に影響があります。
以上の決定は、木造建築製品NESHAPのTRとして最終決定されています。
最終決定TRには、2022年のTR案の上記の[2]に対しての2つコメントとそれに対するEPAの回答も含まれています。このTRは2023年3月8日より発効されます。
参考:
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