EU|化石燃料と共処理されたバイオマスから生じる輸送用バイオ燃料とバイオガスの割合測定に関する委任規則を公布
化石燃料と共処理されたバイオマスの測定手法について
2023年08月18日、欧州委員会は化石燃料と共通のプロセスで処理されたバイオマスから生じる運輸用のバイオ燃料とバイオガスの割合を測定する手法に関する2023年06月05日付委任規則(EU)2023/1640を公布しました。本規則は2018年12月11日の指令(EU)2018/2001、特にその第28条第5項を踏まえた内容になっています。
背景
指令(EU)2018/2001第28条第5項において、EUにおける温室効果ガス排出量削減を目的として、バイオマスと化石燃料を共処理した際に発生するバイオ燃料および輸送用バイオガスの割合を測定する手法に関する委任法の採択が欧州委員会に対して求められていました。
概要
■本規則は指令(EU)2018/2001第28条第5項を補完するものです。
■測定方法として、質量バランス、エネルギーバランス、収量、放射性炭素(14C)、液体シンチレーションカウンティングが指定されています。
■事業者は共処理の結果報告に際して、手法や測定値の精度について詳細な情報提供が求められます。
■放射性炭素(14C)以外の手法を採用する場合、試験精度を検証するために放射性炭素(14C)を定期的に実施しなくてはなりません。
■事業者は、化石燃料と共通のプロセスでバイオマスが処理される場所、バイオマスの量や種類、生産されたバイオ燃料およびバイオガスの量を、データを裏付ける資料と共に文書化する必要があります。
■本規則は、欧州連合官報に掲載された翌日から効果を持ちます。また、全文が全てのEU加盟国に直接適用されます。
目次
■第一章:バイオマスが化石燃料と共処理されている際に生産される運輸用バイオ燃料およびバイオガスのシェアを測定する方法
第一条:アプローチと適用可能な手法
第二条:質量バランス
第三条:エネルギーバランス
第四条:収量
第五条:生物起源の水素に関する割合測定
■第二章:共処理されるバイオマスの生物燃料およびバイオガスの割合に関する事業者の主張に対する正確性の検証
第六条:放射性炭素(14C)試験に関する要求事項
第七条:記録保持、プロセス制御、監査、および偏差の報告
■第三章:最終規定
第八条:発効
関係法令概要:指令 (EU) 2018/2001
指令 (EU) 2018/2001はEUにおける電力、冷暖房、輸送といった様々なセクターにまたがる再生可能エネルギーの使用に関する共通規則の確立を目的として定められました。
再生可能エネルギー源からのエネルギー利用を促進する内容になっており、2015年パリ協定やEUの気候・エネルギー政策枠組みを遵守するために必要な措置として位置付けられています。
EU加盟国間及び非EU国との協力メカニズムや再生可能エネルギーに関する行政手続きの簡素化など多岐に渡る内容が定められています。
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