高度運転注意散漫警告(ADDW)システムに関する試験手順および技術要件に関する規則について
2023年11月22日、欧州官報にて高度運転注意散漫警告システム(ADDW)の型式承認のための試験手順および技術要件に関する規則(EU)2019/2144を改正する委任規則(EU)2023/2590が公布されました。特定のモータービークルにおける高度運転注意散漫警告(ADDW)システムの型式承認試験の手続きと技術要件について詳細な規定が定められています。本規則は2024年07月07日から適用されます。ただし、2024年01月01日以降、製造者からの要請があった際には、各国の当局は新型車両および既成車両の型式承認の延長を拒否してはならないとされています。
背景
高度運転注意散漫警告(ADDW)システムはドライバーが運転に集中できるよう支援し、注意力が落ちた際に警告するシステムです。
規則(EU)2019/2144は、特定のモータービークルにはADDWシステムを含む先進的な車両システムを搭載する必要があると規定しています。また、ADDWシステムに関する自動車の型式承認要件についても定めています。
それから、ADDWシステムが効果的に性能を発揮する運転者の特性および着座位置の範囲について、合理的な期待値を設定する必要性も指摘されています。
概要
■技術要件
ドライバーの性質の幅広さ、着座位置のズレ、既存技術の状況などを考慮したうえで、システムの制御やドライバーの視点モニタリングなどの技術的要件などの面において、現実的で達成可能なレベルに設定されています。
また、新技術の開発を促進するため、技術的な中立を確保する必要があります。そのため、本規則では注意散漫が発生した場合のドライバーへの警告に重点を置いた内容になっています。
それから、全てのドライバーの特性と着座位置の範囲に対して合理的な基準を定めるため、製造者は自社のADDWシステムが有効に機能していることを示す資料を提供するように定められています。
■試験手順
試験実施時の車両、テストドライバーの状態、周辺の環境などが指定されています。
なお、試験においては、テストドライバーが車内に焦点を合わせた状態で一定秒数以内に注意散漫の警告が発せられるかを確認します。
■発効日等
本規則は欧州官報の掲載日から20日後に発効します。
ただし、2024年01月01日以降、製造者の要請があった際には、各国の当局は新型車両および既成車両の型式承認の延長を拒否してはならないとされています。
目次
第一条 適用範囲
第二条 高度注意力散漫警告システムの技術要件
第三条 高度注意力散漫警告システムの検証のための具体的な試験手順
第四条 規則(EU)2019/2144の改正
第五条 発効および適用
付属書I
第1部 高度運転注意散漫警告(ADDW)システムの技術要件
第2部 型式承認機関および技術サービスによるADDWシステムの抜き取り検査試験手順
第3部 型式承認機関および技術サービスに提供される、自動車製造者による技術文書の評価手順
付属書II
規則(EU)2019/2144の改正
参考情報
高度運転注意散漫警告システムに関する特定の自動車の型式承認のための試験手順および技術要件に関する規則(EU)2019/2144を補完する委任規則(EU)2023/2590
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