2022.04.08
EU|「持続可能で循環型の繊維製品のためのEU戦略」を公表
繊維製品に係わる新たなEU戦略
2022年03月30日、欧州委員会は、「持続可能で循環型の繊維製品のためのEU戦略」と題する新たなEU戦略を公表しました。戦略は、2030年までにEU市場に上市される繊維製品が、長寿命でリサイクル可能であり、可能な限り再生繊維を使用し、有害物質を含まず、社会的権利と環境を尊重して生産されるようにするためのビジョンと具体的行動を定めています。
消費者は高品質の繊維製品から長く恩恵を受けるようになり、ファストファッションは下火になり、経済的に採算の合う再利用や修理のサービスが広く利用できるようになると説明されています。競争力やレジリエンスを有し、革新的な繊維セクターでは、生産者は製品が廃棄物となった場合も含め、バリューチェーンに沿って責任を負わなければならないとされます。
要点
■ 繊維製品のエコデザイン要件
■ より明確な情報
■ デジタル製品パスポート
■ EUの拡大生産者責任制度の義務化
■ 繊維製品から意図せずに放出されるマイクロプラスチックへの対策
■ グリーン・クレームの正確性の確保
■ 再利用や修理サービスを含む循環型ビジネスモデルの促進
■ ファストファッションに対処するため、企業に対し、年間回収回数を減らし、責任をもって炭素と環境フットプリントを最小限に抑えるよう行動するよう要請
■ 加盟国に対しては、再利用・修理部門に有利な税制措置を導入するよう要請
アクションプラン
「持続可能な製品のためのエコデザイン」規則の採択に基づく措置
| 重要なアクション | 時期 |
| 繊維製品の環境持続可能性に関する性能要求の義務化 | 2024年 |
| 環境持続可能性に関する情報要件を備えた繊維製品のデジタル製品パスポート | 2024年 |
| グリーン公共調達に関する義務付けと加盟国の優遇措置 | 2024年 |
| 大企業による廃棄製品の数とその後の処理の開示、売れ残り繊維製品の廃棄禁止に関する措置 | 2024年 |
持続可能な生産と消費に関するその他の活動
| 重要なアクション | 時期 |
| グリーン移行における消費者の権利向上・グリーン主張の信頼性確保 | 2022年 |
| 繊維製品表示規制の見直し・デジタルラベルの導入の検討 | 2023年 |
| 繊維製品とフットウェアのEUエコラベル基準の改訂 | 2024年 |
| アパレル・フットウェアの製品環境フットプリントカテゴリー規定 | 2024年 |
| 繊維製品からのマイクロプラスチックの非意図的放出に対処するイニシアティブ | 2022年 |
| 繊維産業のための利用可能な最善の技術参考資料の見直し | 2022年 |
| 繊維セクターにおける企業サステナビリティ・デューディリジェンス指令の施行 | 2023年 |
廃棄物課題への取り組み
| 重要なアクション | 時期 |
| 料金のエコ調整と繊維廃棄物の廃棄物ヒエラルキーを促進する措置を伴う繊維製品の拡大生産者責任要件 | 2023年 |
| 2022年の繊維製品の再利用・リサイクルの目標設定に向けた準備作業の開始 | 2022年 |
| 繊維廃棄物のOECD域外への輸出規制の実施と、廃棄物と中古繊維製品の区別のための基準の開発 | 2023年 |
移行を可能にするためのアクション
| 重要なアクション | 時期 |
| 繊維エコシステムのための移行経路(Transition Pathway for the Textiles Ecosystem)を開始 | 2022年 |
| 繊維セクターを含む社会的企業と他のアクター間の循環型経済への取り込みとパートナーシップを支援するためのガイダンス | 2022年 |
| 繊維セクターを対象とした循環型経済ビジネスモデルに関するガイダンス | 2024年 |
| ReFashionNowの立ち上げ | 2022年 |
| 持続可能なテキスタイルを支援する新しい欧州バウハウス | 2022年 |
| 欧州水平線の呼びかけによる繊維の研究開発支援 | 2021-2027年 |
| 循環型社会に関する産業技術共通ロードマップの採択 | 2022年 |
| タクソノミー規則に基づくアパレルの循環型製造のための基準 | 2022年 |
| 欧州技能アジェンダと徒弟制度のための欧州同盟の中で、繊維エコシステムのための技能に取り組む | 2022年 |
| 執行当局間の協力による市場サーベイランスの強化と、模倣品対策用のEUツールボックスの立ち上げ | 2022年 |
※ 時期について、as of 2022 なども 2022年 として表示しています。
参考
■ 持続可能で循環型の繊維製品のためのEU戦略/欧州委員会
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