米国|2023年以降の年式の車両における小型車温室効果ガス(GHG)排出基準の厳格化を提案
バイデン政権における自動車GHG排出基準の見直し
2021年08月10日、米国の環境保護庁(EPA)は、2023年以降の年式車両を対象に、温室効果ガス(GHG)排出基準を厳格化する内容の規則案を官報で公示しました。意見募集は2021年09月27日までとなっています。
2021年01月20日、バイデン大統領は「公衆衛生および環境の保護ならびに気候危機に対処するための科学回復」大統領令に署名し、2020年4月に公布された「2021-2026年式乗用車および小型トラックのための安全安価な燃料効率(SAFE)車両規則」に基づいて改定された基準の一時停止、改定または取り消しを提案するかどうかを検討するよう、EPAに指示しました。SAFE規則は、トランプ政権のもとで策定され、2012年に制定されていた基準を大幅に弱体化し、2021~25年式車両を対象とするGHG基準を定めていました。
今回公示された内容によると、EPAは、GHG排出量に対する小型車の大きな寄与を考慮して、SAFE規則で緩和された基準よりも厳しい基準の適用が大気浄化法(CAA)の下で適切であると考えているとのことです。
燃費規制とGHG排出規制
温室効果ガス削減という観点から自動車やトラックを対象に敷かれている規制には、「GHG排出規制」の他に「燃費規制」がよく知られています。「燃費規制」とは、燃料を効率的に利用することを目的とする規制であり、資源の有効利用という資源効率性の観点のほか、その結果として地球温暖化対策になる側面もあります。
米国において自動車の「燃費規制」は「企業平均燃費基準(CAFE基準)」としてよく知られており、所管しているのは運輸省の国家道路運輸安全局(NHTSA)です。他方、自動車からの「GHG排出規制」を所管しているのは環境保護庁(EPA)になります。規定の詳細を定める規則は各行政機関が策定するため、これらの規制はそれぞれ別個に作成され、官報で公示されます。
規則案の対象となる改正箇所
PART 86—CONTROL OF EMISSIONS FROM NEW AND IN-USE HIGHWAY VEHICLES AND ENGINES
§ 86.1 Incorporation by reference.
§ 86.1806-17 Onboard diagnostics.
§ 86.1818-12 Greenhouse gas emission standards for light-duty vehicles, light-duty trucks, and medium-duty passenger vehicles.
§ 86.1865-12 How to comply with the fleet average CO2 standards.
§ 86.1866-12 CO2 credits for advanced technology vehicles.
§ 86.1868-12 CO2 credits for improving the efficiency of air conditioning systems.
§ 86.1869-12 CO2 credits for off-cycle CO2 reducing technologies.
§ 86.1870-12 CO2 credits for qualifying full-size light pickup trucks.
§ 86.1871-12 Optional early CO2 credit programs.
PART 600—FUEL ECONOMY AND GREENHOUSE GAS EXHAUST EMISSIONS OF MOTOR VEHICLES
§ 600.510-12 Calculation of average fuel economy and average carbon-related exhaust emissions.
※赤字は要注目箇所
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