米国|UCリバーサイド校のエンジニアがCARBの大型トラック排ガスプログラムの「審判」を担当

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米国|UCリバーサイド校のエンジニアがCARBの大型トラック排ガスプログラムの「審判」を担当

2023年03月15日の報道によると、カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)の環境エンジニアは、大型トラックがカリフォルニア州のテールパイプ排出基準に適合するよう、近々審判を務めることになりました。

概要

レフェリー・プログラム(referee program)は、排出ガス制御システムの改ざんや試験性の問題がある車両の試験サービスを提供するものです。カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)の大型車検査・整備(HD I/M)規則に基づいて運営されるこのプログラムは、車両が適切に検査され、排出ガス制御システムが壊れている車両が適時に特定されて修理されることを保証します。

CARBとの合意に基づき、UCRの工学部環境研究技術センター(CE-CERT)が、大型トラクター・トレイラーを含む大型トラックの州審判プログラムを運営することになりました。今春には、リバーサイドのサイトを含む2つの試験場がオープンする予定です。

今後数年のうちに、UCRは州全体をカバーするために、州内に審判試験ネットワークを拡大する予定です。

カリフォルニア州立大学フレズノ校は、サンホアキンバレーでテストを行うことで、UCRと提携する予定であると、CE-CERTのリサーチエンジニアであり、レフリープログラムを監督するTom Durbinは述べました。

このレフェリープログラムは、CARBが2021年に南カリフォルニア本部をUCRのキャンパスから歩いてすぐのアイオワ通り沿いの19エーカーの敷地に開設したことを受けて、CARBとUCRが相乗効果を発揮する例です。

UCRは、まず工学的なスキルを持つ3~4人のレフリーテスターを採用し、その後、このプログラムが州全体に拡大するのに合わせて、必要に応じてスタッフを増員する予定です。このプログラムは、CE-CERTの学生にも実地経験を積ませることになります。

トラックメーカーが電気自動車に移行しつつあるとはいえ、2040年代にはディーゼルトラックのレガシーフリートが存在するはずですから、このプログラムは20~30年は容易に続くでしょう。

—Tom Durbin

CARBの大型車検査・整備プログラムは、州内の全移動源から排出される窒素酸化物および微粒子ディーゼル汚染の50%以上を占める大型車からの大気汚染を大幅に削減すると予測されるものです。

参考

■ UCR environmental engineers to referee California’s big rig truck emission regulation

 

出典-GreenCarCongress

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