民間宇宙機関により実施される民間宇宙活動に適用される原則を定めるアルテミス協定
2022年09月19日、アルテミス協定署名国の代表が、パリで開催された国際宇宙会議において、協定発足後初の直接会談に参加しました。1967年の宇宙条約に基づくアルテミス協定(Artemis Accords)は、責任ある宇宙探査を導くための共通の枠組みを確立するもので、その原則は、責任ある持続可能な宇宙の探査と利用に対する署名国の相互の献身を反映するものであるとされています。
今回、米国航空宇宙局(NASA)、ブラジル宇宙庁(AEB)、フランス国立宇宙研究センター(CNES)の共催で行われたこの会合では、安全かつ責任ある宇宙探査を確保するための次のステップについて意見が交わされたと米国国務省(DOS)が明らかにしています。
アルテミス協定
アルテミス協定は、13条から構成され、それぞれ次の項目となっています。
■ 第1条 目的・範囲
■ 第2条 実施
■ 第3条 平和的な目的
■ 第4条 透明性
■ 第5条 相互運用性
■ 第6条 緊急支援
■ 第7条 宇宙物体の登録
■ 第8条 科学的データのリリース
■ 第9条 外宇宙遺産の保全
■ 第10条 宇宙資源
■ 第11条 宇宙活動の非干渉
■ 第12条 軌道上デブリ
■ 第13条 最終条項
2020年10月13日に8ヵ国によって立ち上げられたこの協定には、現在21ヵ国が署名しています。
| オーストラリア | バーレーン | ブラジル |
| カナダ | コロンビア | フランス |
| イスラエル | イタリア | 日本 |
| 韓国 | ルクセンブルク | メキシコ |
| ニュージーランド | ポーランド | ルーマニア |
| サウジアラビア | シンガポール | ウクライナ |
| アラブ首長国連邦(UAE) | 英国 | 米国 |
協定の目的
アルテミス協定の目的は第1条に規定されており、次のようになっております。
この協定の目的は、アルテミス計画の推進を意図して、宇宙空間の民間探査と利用のガバナンスを強化するために、一連の原則、ガイドライン、ベストプラクティスを通じて共通のビジョンを確立することである。
宇宙での活動において、実践的な一連の原則、ガイドライン、ベストプラクティスを遵守することは、活動の安全性を高め、不確実性を低減し、全人類のための持続可能で有益な宇宙利用を促進することを意図している。本協定は、ここに記載された原則に対する政治的コミットメントを示すものであり、その多くは、宇宙条約およびその他の文書に含まれる重要な義務の運用を規定するものである。
本協定に定める原則は、各署名国の民間宇宙機関により実施される民間宇宙活動に適用されることを意図している。これらの活動は、月、火星、彗星及び小惑星(それらの表面及び裏面を含む)、月又は火星の軌道上、地球-月系のラグランジュ点、並びにこれらの天体及び場所間の移動中に行われる可能性がある。
署名国は、ミッションの計画や、自国を代表して行動する主体との契約上の仕組みなどの措置を適宜講じることにより、これらの協定に定められた原則を自らの活動を通じて実施することを意図するものとする。
Artemis Accords Section 1より引用・仮訳
参考
■ アルテミス協定
■ First Meeting of Artemis Accords Signatories/DOS
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