近日、上海市は「新化学物質環境管理登記弁法」に基づき、新化学物質の環境管理に関する特別な点検を開始しました。この点検は、国務院と上海市政府が発行した新汚染物管理の行動計画に従い、全市域で実施されています。
点検の目的と手続き
点検の主な目的は、新化学物質の環境管理が適切に行われているかを確認することです。点検は主に「報告すべきだが報告していない」(应报未报)と「実施すべきだが実施していない」(应落未落)の二つの側面に焦点を当てています。
企業は点検日の数日前に通知を受け、点検に備えて当局が発行した「企業が生産、輸入、使用している化学物質のリスト」を完成させる必要があります。このリストには、化学物質の名称、CAS番号、用途、前年度の生産量や購入量、新化学物質かどうか、既存の化学物質に新しい用途があるかどうかなどの情報が含まれています。
点検の実施
点検は、未登録の物質と既に登録されている物質に対して行われます。未登録の物質に対しては、化学物質のリスト、関連記録、許可証などの資料を確認し、必要に応じてサンプルを採取して分析します。既に登録されている物質に対しては、登録内容の真実性や、環境リスク管理措置が適切に実施されているかを確認します。
結果の処理
点検結果に基づき、違規行為が確認された場合は、監督部門によって罰則が科されます。軽微な違反の場合は、企業自身で改善が求められます。判定が難しいケースは、市の環境局に報告され、さらには生态環境部に報告されることもあります。
上海市は新化学物質の環境管理に力を入れており、企業もこの点検に備える必要があります。特に、新化学物質を取り扱っている企業は、適切な環境管理と法的な準備が求められるでしょう。
転載元
REACH24Hコンサルティンググループ
■ 転載元:REACH24Hコンサルティンググループ (URL: https://reach24h.com/jp/)