企業の気候リスク・機会の可視化を加速
中国財務部は2025年12月31日、エコ・環境部や中国人民銀行など主要10部門と連名で、「企業サステナビリティ開示基準第1号——気候(試行)」を公表しました。本基準は、中国企業が気候変動に伴うリスクや機会を投資家や当局に開示するための具体的な「ルールブック」となります。
主なポイントは以下の通りです。
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4つの柱による情報開示: ISSBの国際基準に準拠し、「ガバナンス」「戦略」「リスク・機会管理」「指標と目標」の4要素に基づいた開示が求められます。
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温室効果ガス排出量の詳細開示: 直接排出(スコープ1)、エネルギー起源の間接排出(スコープ2)に加え、サプライチェーン全体の間接排出(スコープ3)についても、合理的な範囲内での開示を規定しています。
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財務影響の定量化: 気候変動が企業の財務状況(資産価値やキャッシュフロー等)に与える影響を、可能な限り定量的に示すことが求められます。
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段階的な導入: 当面は企業の「自発的な実施」を奨励し、今後の実施範囲や義務化の要件については段階的に規定される見通しです。
本基準の導入により、中国企業には環境への配慮だけでなく、気候変動を「経営リスク」および「事業機会」として捉え、科学的根拠に基づいた経営戦略を開示する高度な対応が求められることになります。
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