2022.04.11
EU|「エコデザイン・エネルギーラベル作業計画:2022年~2024年」とエコデザイン規則案を公表
次期作業計画とエコデザイン規則案
2022年03月30日、欧州委員会は、「エコデザイン・エネルギーラベル作業計画:2022年~2024年」とエコデザイン規則案を公表しました。作業計画は、製品のエコデザイン要件を定めるエコデザイン指令(ErP指令)と製品のエネルギー効率のラベル表示を規定するエネルギーラベル規則の実施法令に関係して、更新すべき項目はないか、また新たに基準を設けるべき製品群はないかなどを検討する計画を示すものです。この計画は定期的に発行され(2009~2011年、2012~2014年、2016~2019年など)、進捗状況を把握し、新たに検討すべきエネルギー関連製品群の優先順位を示すことが義務付けられています。また、エコデザイン規則案は、従来のエコデザイン指令を廃止し、それに置き換わる位置づけの新たな規則案となっています。
エコデザイン・エネルギーラベル作業計画:2022年~2024年
計画は、エネルギー関連製品(「ErPs」)に焦点を当て、その優先順位と計画を示すものです。将来、持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)が採択されれば、ErPsに関する作業はより広範なESPR作業計画に統合され、引き続き重要な焦点となる予定とされています。
現在、約30のErP製品群が、約50実施法令によって規制されています。2022年3月1日時点で、エコデザイン規制は29の製品群に適用され、エネルギーラベル規制は15の製品群に適用されています。
欧州委員会は、2024年末までに38件のレビューを提示または採択する予定であり、2025年にはさらに8件のレビューに着手する必要があるとしています。(詳細はお問い合わせください)
新たなエネルギー関連製品
予備調査で判明した今後の取り組みが期待される31の候補(過去に調査済みで、これまで規制されていない製品も含む)のリストが特定され、エネルギー効率および/または材料効率の面で最も高い可能性を持ち、同時に他の基準で高いスコアを獲得し、利害関係者からのフィードバックで成功の見込みに大きな疑問が持たれていない製品に優先順位が与えられたものは次の通りとなっています。
| 製品群 | エネルギー節約ポテンシャル(2030年) | 検討 |
| 低温放射体(ラジエーター、コンベクターなど) | 170 PJ | 省エネポテンシャルが最も高く、リノベーションウェーブ・建物の脱炭素化には重要 |
| 業務用ランドリー機器 | 33 PJ | 過去35年間に研究され、技術標準化の進展に伴い、現在はより成熟していると考えられる |
| 業務用食器洗い乾燥機 | 20 PJ | 過去36年間に研究され、現在では技術標準化の進展により成熟していると考えられる。 |
| ユニバーサル外部電源(EPS) | 12-27 PJ | コモンチャージャー構想にリンクし、既存のEPS規制の見直しの一環として行われる予定 |
| 電気自動車用チャージャー | 11 PJ | 2030年以降、潜在的な削減量は増加し、2050年にはほぼ年間76PJに達する。したがって、非効率な充電器が大量に設置される前に、要件を設定することを検討するのは妥当 |
※ PJ = ペタジュール
エコデザイン規則案
提案は、既存のエコデザインの枠組みを対象製品の拡大と製品が準拠すべき要件の範囲拡大によって、規制要件を各大するものとなっています。エネルギー効率だけでなく、循環型社会、製品の環境・気候フットプリントの全体的な削減のための基準を設定することは、エネルギーと資源の自立、汚染の減少につながるとされています。
■ 製品のライフサイクルにおける環境負荷の最大80%を決定する製品設計を対象
■ 耐久性、信頼性、再利用性、アップグレード性、修理性、メンテナンス、改修、リサイクルが容易で、エネルギーや資源の効率的な製品にするための新たな要件を設定
■ 製品固有の情報要件により、消費者は購入した製品が環境に与える影響を知ることができるようになる
■ すべての規制対象製品は、デジタル製品パスポートを持つことになり、製品の修理やリサイクルが容易になり、サプライチェーンに沿った環境負荷物質の追跡が容易になる
■ ラベル表示制度も導入することができる
■ 売れ残った消費財の破棄を廃止する措置や、グリーンな公共調達の拡大、持続可能な製品へのインセンティブの付与も含まれている
参考
■ エコデザイン・エネルギーラベル作業計画:2022年~2024年/欧州委員会
■ エコデザイン規則案/欧州委員会
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