EU|欧州化学品庁、2021年の取り締まりパイロット・プロジェクト報告と2024年取り締まりの焦点を公表
2024年の取り締まりの焦点は輸入製品や物質の規則遵守
2022年11月08日、欧州化学品庁は、2021年に実施されたREACH規則・CLP規則に関係する取り締まりパイロット・プロジェクトの報告書を公表しました。また、11月16日には、2024年に実施が予定されている取り締まりプロジェクト(REACH-EN-FORCE-12, REF-12)の焦点が公表され、「企業がEU域外から輸入する製品や化学物質の登録、認可、制限の義務の履行」になる見込みとなりました。
2021年取り締まりパイロット・プロジェクト報告
パイロット・プロジェクトの焦点は、廃棄物から回収される物質に置かれていました。検査官は、廃棄物から回収された物質がREACH登録の免除条件を満たしているかどうかを調べるため、46件のケースがチェックされ、回収された物質と登録された物質が同じかどうか、次に安全使用に関する情報が得られるかどうかなどが調査されました。SDSの情報が不足している場合の主な懸念は物質の特定が不明である点が挙げられました。
結果、チェックした物質の26%がREACH規則に違反していることが明らかになり、また、回収した物質や混合物について、96%のケースで安全データシート(SDS)が提供されていることが確認されたとのことです。
パイロットプロジェクトで見つかった不適合は、文書によるアドバイス、罰金、行政命令により対応され、検査官は、39%のケースで書面による助言によって不適合を解決したことも報告されています。
このプロジェクトでは、各国のREACHおよび廃棄物検査官と他の国の検査官との協力が重要な要素であり、70%のケースで共同検査などの協力が行われたとされています。
執行フォーラムがREACH規則と廃棄物枠組み指令の接点を探る議題を焦点とするのは、このパイロット・プロジェクトが初めての試みでした。
2024年取り締まりプロジェクト(REF-12)の焦点
執行フォーラム(取り締まりフォーラム)は、毎年、特定の議題を焦点に設定し、各加盟国や税関と協力しながら、REACH規則やCLP規則の遵守状況の調査プロジェクトを行っています。準備フェイズ、実行フェイズ、評価フェイズの全てを含めると3年程の期間を要し、実行フェイズは通常1年かけて行われます。
2024年の取り締まりプロジェクト(REF-12)の焦点には、「企業がEU域外から輸入する製品や化学物質の登録、認可、制限の義務の履行」が選定されました。2023年から準備フェイズが始まり、2025年は評価フェイズになる見込みです。
焦点となる議題の内容から、日本企業も含め、EU域外の事業者が主に関係してくると思われるため、注意が必要でしょう。
ちなみに、2023年実行の取り締まりプロジェクトの焦点は、「SDS及びREACH規則附属書IIの新要件への適合」となっています。
参考
■ 2021年取り締まりプロジェクト(REF-9)報告/欧州化学品庁
■ 2024年取り締まりプロジェクト(REF-12)の焦点が論じられた会議アジェンダ/欧州化学品庁
■ フォーラムの取り締まりプロジェクト/欧州化学品庁
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