EU|欧州委員会、2040年までにプラスチック汚染根絶のための国際協定に向け、高い目標設定と主導的役割を果たすことを表明
グローバルな循環型社会の実現
2022年11月24日、欧州委員会は、「プラスチック汚染根絶のための高志連合」に参加し、2040年までにプラスチック汚染を根絶するための国際協定に向けた政府間交渉において、高い目標を掲げ、主導的役割を果たしていくことを表明しました。交渉において、EUはプラスチックに循環型アプローチを適用しつつ、緊急の行動を確保し、法的拘束力のある制度を求めていくこととしています。
「プラスチック汚染根絶のための高志連合」
ノルウェーとルワンダが共同議長を務める「プラスチック汚染根絶のための高志連合」は、同じ志を持つ国々が集まり、地球環境に有害なプラスチック廃棄物の増加に対処するため、新たな法的拘束力のある協定に向けて意欲的な目標を提唱しています。政府間交渉は、2022年11月28日にウルグアイで開始され、2025年までに完了する予定となっています。
プラスチック汚染は世界的な問題であり、世界的な解決策が必要になります。EUでは、プラスチックごみ削減のための努力を継続的に強化し、法律を改善しています。プラスチック汚染をなくすための同グループに参加することでコミットメントを示していく必要があります。
プラスチックは、私たちの経済や日常生活にとって重要な素材です。しかし、ここ数十年の急激な増加は、環境と人間の健康に深刻な悪影響を及ぼしています。これまでに世界で発生した70億トンのプラスチック廃棄物のうち、リサイクルされたのは10%未満です。
何百万トンものプラスチック廃棄物が環境中に失われ、時には何千キロも離れた場所に運ばれて、ほとんどが燃やされたり捨てられたりしています。
プラスチック汚染をなくすための法的拘束力のある手段の採択は、欧州グリーンディールの下でのEUの循環型経済行動計画の重要な優先事項です。
2022年3月に開催された第5回国連環境総会において、国際社会は大きな節目を迎え、各国は新しい制度のための交渉を開始することに合意しました。EUとその加盟国は、新しい制度には、プラスチックが環境に流入するのを防ぐための行動を各国が強化できるよう、必要な義務を盛り込むべきであると考えています。
プラスチックのライフサイクル全体を見据えた循環型のアプローチが、必要とされる変革の鍵となると考えられています。
EUの加盟により、「プラスチック汚染根絶のための高志連合」は、世界のあらゆる地域から、国連加盟国の4分の1以上、50カ国を代表するメンバーを有することになりました。
背景
EUは、現在、世界の全地域と国連加盟国のほぼ3分の1をカバーするメンバーで構成されています。プラスチック汚染に関して同じようなビジョンを持つ国々が集まることに加え、この連合は、政府間交渉に情報を提供するため、より科学的根拠に基づいた目標に取り組むことになります。
現在までに、EUに加え
ルワンダ/ノルウェー/カナダ/ペルー/ドイツ/セネガル/グルジア/韓国/英国/スイス/
ポルトガル/チリ/デンマーク/フィンランド/スウェーデン/コスタリカ/アイスランド/エクアドル/
フランス/ドミニカ共和国/ウルグアイ/ガーナ/モナコ/スロベニア/アラブ首長国連邦/
アイルランド/セーシェル/オランダ/ベルギー/ルクセンブルグ/カーボベルデ/ブルキナファソ/
オーストラリア/アゼルバイジャン及びコロンビア
が「高い志を持つ国家グループ」に参加することを表明しています。
欧州グリーンディール、循環型経済行動計画、海洋・沿岸環境の保護に関する相当数のEU政策や法律など、この分野における既存のEU政策に沿って、EUはプラスチック汚染と海洋ゴミに取り組み、欧州における循環型で資源効率の高いプラスチック経済への移行を加速させるための行動を取っています。
使い捨てプラスチック、プラスチック包装、マイクロプラスチック、そしてすぐにバイオベース、生分解性、堆肥化可能なプラスチックなど、特定の分野には特定の規則と目標が適用されています。
EUは長年にわたり、国際舞台で重要な役割を果たし、パートナーと協力し、プラスチックに関する法的拘束力のある世界協定を提唱してきました。「プラスチック汚染根絶のための高志連合」への参加は、交渉開始を前にしたこの方向へのさらなる一歩となります。
EUプラスチック戦略の概要
プラスチックは、経済や日常生活において重要な素材ですが、環境や人間の健康に深刻な悪影響を及ぼす可能性があり、EUはプラスチック汚染と海洋ゴミに対処し、循環型かつ資源効率の高いプラスチック経済への移行を加速させるために行動を起こしています。
EUプラスチック戦略では、使い捨てプラスチック、プラスチック包装、マイクロプラスチック、バイオベース、生分解性、堆肥化可能なプラスチックなど、特定の分野には特定の規則と目標が適用され、循環型経済行動計画の一環として具体的な行動を提示しています。
EUのプラスチックに関する政策は、海洋ごみ、温室効果ガスの排出、輸入化石燃料への依存を減らすことにより、環境と人々の健康を守ることを目的としています。
EUは以下を目標としています。
・ EUにおけるプラスチック製品の設計、生産、使用、リサイクルの方法を変革する。
・ 持続可能なプラスチック経済への移行。
・ より持続可能で安全なプラスチックの消費と生産のパターンを支援する。
・ 技術革新、競争力、雇用のための新たな機会を創出する。
・ 変化を促し、グローバルなレベルで模範を示す。
具体的な対応は以下の通りです。
・ バイオベース、生分解性、堆肥化可能なプラスチック
EUは、バイオベースプラスチック(再生可能なバイオマスを原料として合成されるプラスチック)の調達、表示、使用、及び生分解性プラスチックの使用に取り組んでいます。
・ プラスチックに関するグローバルな行動
EUは、循環型経済への世界的な移行を支援するため、プラスチックに関する世界的な合意への道を切り開いています。
・ マイクロプラスチック
EUは、環境中で増加しているマイクロプラスチックに対処しています。欧州化学品庁(ECHA)は、EU市場と欧州経済領域(EEA)市場の製品に対して、重量の0.01%を超えるマイクロプラスチックの添加に関して制限をかけています。
・ プラスチック袋
軽量プラスチック製キャリーバッグの持続不可能な消費と使用に対処するため、プラスチック袋に関するEUの規則が制定されました。
・ プラスチック包装
包装と包装廃棄物に関するEUの規則は、プラスチックを含むすべての材料を対象としています。
・ プラスチック廃棄物の輸送
プラスチック廃棄物の輸出入に関するEUの規則に基づき輸送を行っています。
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