2023.12.17
EU|高度交通システム(ITS)の改正指令が公布
交通関係の新技術サービスへ対応する高度道路交通システム(ITS)の展開が目的
2023年11月30日、欧州官報にて道路交通分野における高度道路交通システム(ITS)導入の枠組みおよび他の交通手段とのインターフェースに関する指令(EU) 2010/40/EUを改正する指令(EU)2023/2661が公布されました。
改正指令は、コネクティッドカー、自動運転、交通情報に関するオンデマンド型モバイルアプリケーション、マルチモーダル情報、カーシェアリングと公共交通機関などの異なる交通手段を組み合わせた予約・発券サービスなどの新技術への対応を可能にするものです。
また、サービスに供給されるデジタルデータの可用性を加速し、相互運用性を強化することも目的し、欧州共通のモビリティデータ空間の構築に向けた重要な一歩として位置付けられています。
高度交通システム(ITS)の改正指令は、2023年12月20日からの適用となります。 メンバー加盟国はこの改正指針に準拠するよう2025年12月21日までに国内法化することが定められています。
背景
高度道路交通システム(ITS)指令は、道路交通および他の交通モードとのインターフェースに適用される高度道路交通システムの展開と使用を加速し、調整するための枠組みを構築すること目的に2010年07月に公布された法令です。
欧州委員会は、欧州グリーンディールの一環として2020年12月に「持続可能なスマートモビリティー戦略」を発表し、デジタル化により温室効果ガスの排出削減や交通政策の効率化の向上を目指す方針を発表していました。
この戦略では、インテリジェント交通システム (ITS) の導入が、接続され自動化されたマルチモーダル・モビリティ・システムを構築するための主要なアクションであると特定されています。
ITSは、交通システムの計画、設計、運用、保守、管理を行うために、電気通信および情報技術と交通工学を統合するものです。
戦略を実現するため、先端技術に対応するITS改正指令(EU)2023/2661が公布されました。
概要
ITSサービスの一体的な提供に向けて、交通データの収集、データの相互運用性の確保、またそのためのインフラ整備を加盟国に対して求めていますが、費用対効果や行政能力を考慮しながら段階的に、ITSサービスが展開されることとなります。
1.重要な情報のデジタル化の目標を設定
今後5年間を対象とする実施プログラムとインフラ整備の対象範囲が附属書IIIに明記されています。
トンネルや橋のアクセス条件、速度制限、交通循環計画、恒久的なアクセス制限、通行止め、道路工事、一時的な交通管理措置、および道路安全関連の交通情報などリアルタイム情報のEU内で共有できるようになります。
2. 協調型ITS (C-ITS)の導入の促進
C-ITSにより、前方の交通渋滞などの予期せぬ出来事についての警告など、車両と道路インフラが相互に通信できるようになります。使用される通信技術に関係なく、すべてのC-ITS 搭載車両とC-ITS道路インフラとの間に信頼関係を確立するために、1つの欧州共通のC-ITSモデルが作成することについて明記されています。
3. 提案のいくつかの条項、特に緊急事態の暫定的な扱い、個人情報の保護、仕様と規格の展開と使用の優先分野、EUレベルの技術仕様の開発に適用される原則が明確化されています。
目次
第1条 指令(EU) 2010/40/EUの修正
- 第4a条 作業プログラム
- 第5条 ITS展開への使用の適用
- 第6条 ITSサービスのデータの可用性と展開
- 第7条 附属書IIIへの修正
- 第7a条 暫定処置
- 第8条 基準
- 第10条 データ保護とプライバシーの規則
- 第10a条 EU C-ITS セキュリティ認証管理システム
- 第15条 委員会手順
- 第17条 報告
- 第18a条 レヴュー
第2条 国内法化
第3条 適用
第4条 宛先
付属書I 優先分野
付属書II ITSの仕様と導入に関する原則
付属書III データの種類リスト
付属書IV ITSサービスのリスト
参考情報
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