大型車(ローリー、トラクター)のCO2排出量に関する検証手順案について
2023年12月15日、欧州委員会は、大型車(ローリー、トラクター)のCO2排出量に関する検証手順案の意見募集を終了しました。このイニシアティブは車両稼働中におけるCO2排出量について検証手続きを定義するための指針と基準を設定するものです。また、検証の結果に対して、車両のCO2性能または燃料消費量を向上させるための人為的な取り組みを反映させられる内容になっています。なお、採択の時期は未定となっております。
背景
規則(EU)2019/1242は、新型大型車両のCO2排出に関する性能基準を定めたものであり、車両の稼働中におけるCO2排出量と燃料消費量の検証に関する規定も含まれています。
同規則には運行中の車両のCO2排出量と燃料消費量が、顧客情報ファイルに記録されているデータと一致するか認可機関が確認する必要があると記されています。
また、試験または計算によって、CO2排出量と燃料消費量の性能を人為的に向上させる取り組みの有無を確認しなければならないとも明記されています。
EU規則2019/1242によれば、欧州委員会は、車両稼働中におけるCO2排出量等の性能の検証手続きに関する指針と基準を定めるための委任規則を定める権限を有しています。
それから、2022年3月および11月ならびに2023年3月に、加盟国の当局、車両製造業者、自動車サプライヤー、NGOが委任規則の草案による協議を行っています。発言内容は十分に考慮され、必要に応じて採用されています。さらに、委任規則の草案に対するステークホルダーからの意見も収集されています。
概要
報告期間の2年前の年度においてEUで登録された新しい車両が100台未満である場合を除いて、すべての車両メーカーは車両稼働中の検証を行う必要があります。
なお、ゼロエミッションの大型車両には適用されません。
顧客情報ファイルに記録されたCO2排出量および燃料消費量の値の確認について、(EU)2017/2400で定められた試験手順に加えて、車両の性能を人為的に向上させる取り組みを確認するための追加試験の実施方法が規定されています。
また、認可期間は、実施されたテストの結果を文書化し、委員会、車両メーカー、市場監視機関などの第三者に提供します。それから、認可機関は、テストから10か月以内に、車両稼働中におけるCO2排出量および燃料消費量が顧客情報ファイルの数値と一致するか、人為的な改善の取り組みがあったかについて結論を出す義務があります。
メーカーにも、実際の数値と顧客情報ファイルの数値を対応させる必要があります。検証に対しては、メーカーから認可機関に費用が支払われます。
なお、本規則は欧州官報の掲載日から20日後に発効し、すべての加盟国で適用されます。
目次
第一条 主題および範囲
第二条 定義
第三条 稼働中の状況検証車両の選択
第四条 稼働中の状況検証テスト
第五条 文書作成、通知義務、および認可を受けた機関の結論
第六条 稼働中の状況検証の資金調達
第七条 発効
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