EU|産業施設からの環境データ報告のためのオンラインデータベース設置に関する規則を公布
産業施設の環境データ報告用のオンラインデータベースについて
2024年05月02日、欧州委員会は産業施設に関する環境データの収集と報告を目的とした、一般公開可能なオンラインデータベースの設置に関する規則(EU)2024/1244を欧州官報にて公布しました。本規則は2028年01月01日から適用され、全ての加盟国に適用されます。
背景
国連欧州経済委員会(UNECE)の「環境問題に関する情報公開、意思決定への市民参加および司法へのアクセスに関する条約」(オーフス条約)に基づき、欧州連合(EU)の第8次環境行動計画は欧州委員会、加盟国、地域・地方当局、利害関係者に対して、市民参加や司法へのアクセスの効果的な実施を求めています。
アーフス条約は環境情報のアクセス増加や情報普及を背景に、環境問題に対する意識の向上、自由な意見交換、公共の環境意思決定への効果的な参加に貢献することを目指したものです。また、アーフス条約は、個人データに関する機密性を当該者が情報開示に同意していない場合に保護する権利について触れています。あわせて、商業情報または産業情報の機密保持を要求する場合、その取扱いは保護されるものとして捉えられています。
2005年12月02日、欧州共同体は国際連合欧州経済委員会(UNECE)の汚染物質排出・移動登録に関する議定書を批准し、欧州汚染物質放出・移動登録規則(E-PRTR)(EC)166/2006によって議定書を実施するための欧州汚染物質排出・移動登録簿を作成しています。
2017年12月13日の欧州汚染物質放出・移動登録規則(E-PRTR)(EC)166/2006の実施進捗に関する報告書では、産業施設からの汚染に関して様々な連合環境法との相乗効果を見出すために、義務的な報告義務の改善も主張されています。
欧州汚染物質放出・移動登録規則(E-PRTR)(EC)166/2006の実施進捗に関する委員会の報告書の結論によって、2021年06月、欧州委員会は欧州環境機関(EEA)の支援を受け、欧州汚染物質排出および移動登録簿の代わりとなる産業排出ポータル(ポータル)を開発することによって、産業に関する報告の質的改善を目指すべきとしています。
概要
本規則は、産業施設に関する環境データの収集と報告に関する規則を定め、データの一般公開を可能にするオンラインデータベースをEU全体規模において産業排出ポータルを設置するものであり、「汚染物質排出・移動登録に関するUNECE議定書」を実施するものです。
本規則はポータルを通じて環境情報へのアクセスを向上させ、環境意思決定への公衆参加の促進を通して工業汚染の発生源を特定し、その予防および削減に貢献することを目的としています。
ポータルには汚染物質の放出、個々の施設に関する情報、水、エネルギーおよび関連する原材料の使用に関するデータなどが含まれます。
また、標準化されたフォーマットで一般公開されるtまえ、地理的位置、施設の所有者・運営者などを用いて検索、データ抽出およびクエリベースのデータセットのダウンロードが可能になります。
なお、特定の条件において、毎年各施設の事業者は空気、水、土地への直接放出、最終処分のための目的地の指定などについて適切な機関に報告しなければならなりません。
目次
第1条 主題
第2条 目的
第3条 定義
第4条 ポータルの内容
第5条 ポータルの設計および構造
第6条 オペレーターから権限ある機関への報告
参考情報
産業施設からの環境データの報告、産業排出ポータルの設置、EEAに関連する規則(EC)166/2006の廃止に関する規則(EU)2024/1244
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