産業用ファンのエコデザインの要件を定めることが目的
2024年07月04日に、欧州官報にて消費電力が125W~500kWの産業用ファンのエコデザイン要件に関する欧州委員会委任規則 (EU) 2024/1834が公布されました。掲載の20日後の2024年07月24日に施行され、2026年07月24日に適用されとなります。この規則によって、2011年03月30日付けの委員会規則 (EU) No.327/2011は廃止されます。
欧州議会および理事会のエコデザイン指令(ErP指令)2009/125/EC の実施規則の1つの位置付けとなります。
新しい規則は、工業プロセスから第三次または大規模住宅の暖房、冷房、換気設備まで、あらゆる分野で使用されるファンの幅広いタイプ、サイズ、用途を対象としています。
この改正規則によりEU全体の産業用ファンの電力消費量は2030年までに年間約31TWh減少すると予想されています。またこの規則は2024年06月28日に公布されたエコデザイン規則(ESPR)に準拠しています。
背景
京都議定書の採択により、欧州連合(EU)は二酸化炭素を2020年までに少なくとも20%削減することを約束しました。
その目標達成のため、エネルギー使用製品 (EuP) の環境への悪影響を低減させることを目標として、EUは2005年にEuP指令「エネルギー使用製品のエコデザインに関する指令」を採択しました。2009年に改正された指令が、エコデザイン指令(ErP指令)2009/125/EC です。
エコデザイン指令(ErP指令)2009/125/EC は、エネルギー関連製品のエコデザイン要件設定の枠組みを確立するための指令です。
エコデザイン指令の実施規則の1つとして、産業用ファンのエコデザイン要件は、2011年03月30日付けの委員会規則(EU)327/2011によって定められました。
産業用ファンは、産業プロセスから第三次産業や住宅の暖房・冷房設備まで、あらゆる用途で使用されていてるため、EUで使用されている約40億台のファンの約5%をカバーしていますが、ファンによる電力消費の80%を占め、またEUの電力消費量の10%を占めています。
旧規則No.327/2011では、範囲、定義、計算方法が不明瞭なため、対策の有効性が損なわれ、これらの節約は完全には実現しない可能性があり、また時代遅れの要件により、コスト効率の高い追加のエネルギー節約が実現されないと、見直しが求められていました。
新しい規則では、より厳格なエネルギー効率の基準値が設定されています。
概要
改訂された要件の概要は以下の通りです。
1.より厳格な性能要件が設定
- 最低エネルギー効率要件の引き上げ
- さまざまな動作点での効率要件を設定
- さまざまな動作モードにおけるファンの電力消費を削減するための具体的な目標を導入
- より厳格なテストと認証プロセス
- 効率要件の計算方法をアップデート:実際のパフォーマンスとエネルギー使用量をより正確に反映する最新の計算方法と指標を設定
- より厳しいライフサイクル要件を設定
2. 修理に関する新要件を設定
スペアパーツの入手可能性と最大納期、および専門の修理業者向けの修理およびメンテナンス情報へのアクセスに関する要件が設定
3. さまざまな負荷と速度での条件下での性能要件を設定
目次
第1条 主題と範囲
第2条 定義
第3条 エコデザイン要件
第4条 適合性評価
第5条 市場監視を目的とした検証手順
第6条 回避
第7条 指標となるベンチマーク
第8条 レヴュー
第9条 廃止及び移行条項
第10条 発効及び適用
付属書I 附属書目的に適用される定義
付属書II ファンのエコデザイン要件
付属書III 測定と計算
付属書IV 市場監視目的の検証手順
付属書V 指標となる基準
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