2024.12.08
EU|欧州委員会、AI法の適切な実施を目的とした汎用人工知能(AI)に関する実務規範の第1次草案を公表
汎用人工知能(AI)に関する実務規範の草案について
2024年11月14日、欧州委員会は2025年08月から導入されるAI法を適切に実施することを目的とした汎用人工知能(AI)に関する実務規範の第1次草案を公表しました。最終的な文書は2025年05月の最終全体会議において発表される予定です。
背景
■ 欧州AI事務局はAIの専門知識を担うために欧州委員会内に設置されており、信頼性を有したAIの開発や汎用人工知能(AI)のためのAI法の実施等について、EUにおけるAIガバナンス・システムの基盤を形成しています。
■ 汎用人工知能(AI)モデルに関するAI法の規則は2025年08月から適用が開始されます。そのため、同法の規則の適切な実施を促進するためにも、信頼性の高い汎用人工知能(AI)モデルの開発と展開を導く上で重要な役割を果たす実務規範の作成を、欧州委員会は目指しています。
概要
■ 実務規範の主な内容としては、
- 汎用人工知能(AI)モデルの提供者に向けた透明性および著作権関連規則の執行に関する詳細
- システミックリスクの分類法
- リスク評価手法
- システミックリスクをもたらす可能性のある高度な汎用人工知能(AI)モデル提供者向けのリスク軽減策
が挙げられます。
■ 実務規範の初稿は、4つの作業部会の議長および副議長と共にAI事務局によって任命された専門家が執筆しました。また、AI事務局が主催した複数の利害関係者による協議や、汎用人工知能(AI)モデルの提供者を集めた専用ワークショップから得たフィードバックも還元されています。
■ 本初稿は、11月18日から21日に開催される4つの作業部会および11月22日に行われる実務規範全体会議においてさらなる議論が行われる予定となっています。
■ 実務規範全体会議では、EU加盟国の代表者、欧州および国際的なオブザーバーを含む関係者が専用プラットフォームを通じて11月28日までにコメントを提出することが求められています。このフィードバックは、実務規範の次のバージョンを形作るために使用されます。最終的な文書は2025年05月の最終全体会議において発表される予定です。
関係法令概要:AI法 規則(EU)2024/1689
■ AI法は、AIに関する初の法的枠組みであり、AIのリスクに対処し、欧州が世界的に主導的な役割を果たすためのものです。
■ AIの開発者および導入者を対象として、AIの特定の用途に関する明確な要件と義務を定めており、併せて企業、特に中小企業の行政的・財政的負担を軽減することを目指しています。
■ AI法は信頼性の高いAIの開発を支援するための、より広範な政策パッケージの一部を構成しており、AIに関して人々と企業の安全と基本的権利の保証、EU全域におけるAIの導入、投資、技術革新の強化も目的としています。
■ 既存の法律においても、一定程度のAIからの保護はおこなわれていますが、特定の課題に対処するには不十分であると判断されたため、
- AIの応用によって特に生じるリスクに対処
- 許容できないリスクをもたらすAIの使用禁止
- リスクの高いアプリケーションのリスト制定
などについて、新たに規則を定めています。
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