EU|欧州委員会、EPS(外部電源装置)のエコデザイン要件を技術的・経済的側面等の進歩に合わせて改正するための規則案を公表・意見募集
EPS(外部電源装置)のエコデザイン要件について
2024年11月18日、欧州委員会はEPS(外部電源装置)の技術進歩等に応じてエコデザイン要件の見直しをするための規則案の公表・意見募集を開始しました。期限は12月16日までとなっています。
背景
■ エコデザイン指令(ErP指令)(EC)2009/125において、欧州委員会は、
- EU内で大量に販売・取引され
- 環境への影響が大きく
- 設計の改善によって環境影響を大幅に改善する可能性があり
- 過剰なコストを伴わないエネルギー関連製品
に対して、エコデザイン要件を設定すると定められています。
■ 同指令に基づき作成された「エコデザインおよびエネルギーラベリング作業計画2022-2024」において想定されている対策の実施は、2030年に年間合計170TWhを超える最終エネルギー削減をもたらす可能性があると考えられており、これは温室効果ガス排出量を年間約2400万トン削減することに相当します。
■ 「エコデザインおよびエネルギーラベリング作業計画2022-2024」の作業優先事項の一つとして、EPS(外部電源装置)が優先的な製品群として挙げられています。
■ EPS(外部電源装置)のエコデザイン要件は規則(EU)2019/1782によって規定されており、同規則の第7条において技術進歩に応じた規則見直しが欧州委員会に義務付けられています。
■ 欧州委員会は、EUおよび第三国の利害関係者と緊密に協力しながら、EPS(外部電源装置)の技術的、環境的、経済的側面について検討し、評価を行いました。
■ その結果、EPS(外部電源装置)は今後も大量販売が見込まれる製品であると確認されました。なお、EPS(外部電源装置)の環境側面において、
- 使用段階におけるエネルギー消費
- 廃棄物の発生
- 電力消費による製造等
が重要視されています。
■ EPS(外部電源装置)のサービス寿命は、電力供給する最終使用製品の寿命の短さによって制約されていると欧州委員会は推定しています。そのため、可能な限り多くのEPSを相互運用可能にすることを目的として、循環経済の達成に貢献するための適切な要件を定めるべきと考えられています。
概要
■ 本規則案は、外部電源装置(EPS)、一般用ポータブルバッテリー充電器、ワイヤレス充電器、ワイヤレス充電パッド、USB Type-Cケーブルの市場投入・サービス提供に関するエコデザイン要件を定めることを目的としたものです。
■ 外部電源装置(EPS)の定義は、250W以下の出力で家庭およびオフィス製品に使用されるデバイスに限定されず、国際的な基準および規則に合わせ、高出力の家庭用およびオフィス製品を供給する外部電源装置(EPS)まで適用範囲を広げられます。
■ 単独で販売される外部電源装置(EPS)もエコデザイン要件の対象であることが明確化されます。
■ スマートフォン、タブレット、ラップトップなど特定のカテゴリの製品に対してUSB Type-Cを共通充電ポートとして要求しているエコデザイン指令(ErP指令)(EC)2009/125の規定を裏付ける直接的かつ明確な要件が定められます。
■ 「共通充電器」ロゴが作成され、相互運用性の仕様に関する情報が提供されるようになります。「共通充電器」ロゴは、多岐にわたるデバイスにおいて同じ充電器の使用可否について明示するものです。
■ 相互運用可能な外部電源装置(EPS)は、ケーブルの損傷によるEPSの早期廃棄を避けるために、取り外し可能なケーブルのみを付属させなくてはなりません。
目次
第1条 対象および範囲
第2条 定義
第3条 エコデザイン要求事項
第4条 適合性評価
第5条 市場サーベイランスのための検証手続き
第6条 ベンチマーク
第7条 評価
第8条 廃止
第9条 経過規定
第10条 発効および適用
附属書I 第3条のエコデザイン要求事項
附属書II 測定および計算
附属書III 第5条に規定する市場サーベイランスのための検証手順
附属書IV 第6条にいうベンチマーク
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