規制対象となる持続可能な製品について
2024年11月22日、欧州委員会の共同研究センター(JRC)は新たな報告書を公表し、EUの新しいエコデザイン規則の対象となる可能性にある製品について評価を下しました。この評価は、環境と市場の持続可能性の向上につながる可能性があると考えられています。
背景
■ ESPR(EU規則2024/1781)は、
- 廃棄物と資源消費を削減するための製品設計の改善
- 欧州のネットゼロ産業の競争力強化
- 気候中立への移行
を加速するための取り組みの支援を目的としたEUの環境政策の重要な要素です。
■ ESPR(EU規則2024/1781)はエコデザイン指令(ErP指令)(EC)2009/125の成功に基づき、その範囲をエネルギー関連製品にとどまらず、長期的な持続可能性に焦点を当てたうえでライフサイクル全体にわたる非常に広範な製品に拡大しています。この規定は地球を保護したうえで持続可能なビジネスモデルを促進し、EU経済の競争力と回復力を強化するものであるとされています。
■ ESPR(EU規則2024/1781)は、EU市場におけるほぼすべてのカテゴリーの製品について、優れた環境持続可能性を実現するものです。持続可能で循環型の製品を促進し、環境への悪影響を緩和するという欧州委員会のアプローチの一環として位置づけられています。
■ また、ESPR(EU規則2024/1781)は製品ごと、あるいは類似した特性を持つ製品群ごとに、強制的な環境要求事項が採択されるための基盤となっています。
概要
■ 共同研究センターの研究者たちは、報告書「持続可能な製品規制のためのエコデザイン(Ecodesign for Sustainable Products Regulation)」を発表しました。本報告書では、環境への影響、改善の可能性、オープンな戦略的自律性、該当製品が他のEU政策でどの程度カバーされているかという観点から、製品を識別しています。
■ 共同研究センターの報告書では33の製品カテゴリーからなる初期グループの中から、ESPR(EU規則2024/1781)による規制が環境影響を低減し、EUの戦略的自律性を高める大きな可能性を持つ可能性のある18の製品グループ(最終製品および中間製品)が選定されています。
■ リストの具体的な内容は以下の通りとなっています。
- 11つの最終製品:繊維製品および履物、家具、タイヤ、ベッドマットレス、洗剤、塗料およびワニス、潤滑油、化粧品、玩具、漁具、吸収性衛生製品
- 7つの中間製品:鉄鋼、汎用化学品、非鉄・非アルミ金属製品、アルミニウム、プラスチック・ポリマー、パルプ・紙、ガラス
■ なお、共同研究センターの科学者は、製品グループを評価する際、水、大気、生物多様性、土壌への影響、ライフサイクルでのエネルギー消費、廃棄物の発生と管理、気候変動、人体への毒性、材料効率、寿命延長などを考慮対象としています。
■ 本報告書は、ESPR(EU規則2024/1781)の優先事項となり得る製品に関する共同研究センターの最終的な分析を示したものであり、欧州委員会による第1次ESPRワーキングプランの策定に反映され、持続可能な製品のためのエコデザイン規則を有意義な変化に導くための取り組みに貢献するものであると考えられています。
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