EU|輸送の安全性確保を目的として、超低電力(VLP)無線アクセスシステム(WAS/RLAN)デバイスに適用される制限値に関する実施決定
無線アクセスシステム(WAS/RLAN)デバイスの帯域外への放射制限値について
2024年12月19日、輸送の安全性確保を目的として超低電力(VLP)無線アクセスシステム(WAS/RLAN)デバイスの帯域外への放射制限値に関する実施決定が公布されました。
背景
■ 実施決定(EU)2021/1067では、5945から6425MHz帯域における無線ローカルエリアネットワークを含む無線アクセスシステム(WAS/RLAN)に関する整合性のとれた利用に関して規定されています。
■ 同決定は超低電力(VLP)無線アクセスシステム(WAS/RLAN)デバイスに対して、2024年12月31日を期日として、5935 MHz以下での帯域外(OOB)発射の等価等方放射電力(EIRP)密度上限を-45 dBm/MHzと定めています。また、この制限の適切性を2024年12月31日までに見直し、その正当性を証明できない場合、2025年01月01日からは-37dBm/MHzの値を適用すると規定されています。
■ 2021年04月21日、欧州委員会は決定(EC)676/2002に従い、都市鉄道の高度道路交通システム(ITS)を保護するために可能な緩和技術の研究に基づき、欧州郵便電気通信主管庁会議(CEPT)に対して5945から6425MHz帯域を使用する超低電力(VLP)無線アクセスシステム(WAS/RLAN)デバイスに適用される5935MHz以下の帯域外への放射制限等について、2024年07月までに見直しを行い、制限値を-37dBm/MHzに緩和するよう指示をしました。
■ この措置は輸送の安全性確保を目的として、5905から5935MHzの周波数帯域の一部を使用する通信ベースの列車制御(CBTC)を含む高度道路交通システム(ITS)への対応を取る必要があると考えられています。
概要
■ 欧州郵便電気通信主管庁会議(CEPT)は2024年07月まで支持にも基づく見直しの成果を提供できなかったため、超低電力(VLP)無線アクセスシステム(WAS/RLAN)デバイスに適用される5935MHz以下の帯域外への放射制限に対する適切な最大平均EIRP密度の制限値について、輸送安全性の法的確実性を確保する必要があります。
■ そのため、欧州郵便電気通信主管庁会議(CEPT)には欧州委員会の指示に基づいて適切な見直しを完了するまで、現在の-45dBm/MHzを上限値として、2024年12月31日以降も引き続き適用されます。さらに、欧州郵便電気通信主管庁会議(CEPT)が見直しを完了するための十分な時間を確保するため、見直しの期限は2025年12月31日まで延長されます。
■ 本決定で規定された措置は、無線周波数委員会の意見に従ったものです。
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