欧州気候・インフラ・環境執行機関(CINEA)の年次作業計画について
2025年02月28日、欧州委員会は2025年の年次作業計画を公表しました。3000件以上のプロジェクトへの支払いや40件以上のプロポーザル募集が行われる予定です。
背景
■ 欧州気候・インフラ・環境執行機関(CINEA)は、EUの環境・インフラ・エネルギー分野の主要プログラムの管理を担う執行機関であり、2021年4月に設立されました。
■ CINEAの役割はEUの持続可能な開発目標に貢献し、気候変動対策、エネルギーの脱炭素化、インフラ整備、環境保全を支援することです。欧州委員会の指示のもと、CINEAはさまざまなプログラムを実施し、政策の推進と資金配分の効率化を目指しています。
■ 2025年はCINEAにとって重要な転換点であると考えられており、これまでの活動を基盤にしながら新たな欧州委員会の優先事項に適応していく意向を示しています。2025年の業務計画では、約130億ユーロの新規プロジェクト資金が割り当てられ、特にエネルギー集約型産業への投資を強化することでエネルギーコストの削減や脱炭素化を加速させる方針が示されています。
概要
■ CINEAの2025年次の作業計画は、大きく以下の4つの柱で構成されています。
- 主要プログラムの実施
下記7点の主要プログラムについて、それぞれの分野でEUの政策目標を達成するための資金提供とプロジェクト管理を実施します。
●欧州接続ファシリティ(CEF):欧州の輸送・エネルギーインフラの強化を通した、トランスヨーロッパネットワーク(TEN-TおよびTEN-E)の発展。
●ホライズン・ヨーロッパ(HE)クラスター5:気候・エネルギー・モビリティ分野の研究開発支援。
●イノベーション基金(IF):温室効果ガス排出削減に寄与する新技術の商業化支援。
●環境・気候行動プログラム(LIFE):持続可能な環境政策の推進と生物多様性の保護。
●欧州海洋・水産・養殖基金(EMFAF):持続可能な水産業・海洋経済の発展。
●再生可能エネルギー融資メカニズム(RENEWFM):EU加盟国間の再生可能エネルギー協力を促進。
●公的部門融資ファシリティ(JTM-PSLF):公的機関向けの気候中立経済への公正移行支援。
- 業務効率化とデジタル化の推進
資金管理とプロジェクト運営の透明性を確保しながら、業務の効率化を進めるため、デジタルツールの導入やデータ活用の強化します。特にAI技術やビッグデータ分析を活用したプロジェクト管理の最適化を推進し、データ駆動型の意思決定を促進します。
- 政策へのフィードバック強化
プロジェクト成果を政策決定者に還元し、より効果的な政策形成を支援する役割を果たすことを目指します。各プログラムの成果を分析し、EUの環境・エネルギー・インフラ政策の改善に貢献するためのデータ提供やレポート作成を行います。
- 環境負荷低減と組織の持続可能性向上
CINEAは自らの環境負荷を最小限に抑えるために、事務所のエネルギー使用削減、持続可能な出張方法の推奨、職員の環境意識向上キャンペーンなどを実施します。また、プログラム参加者に対しても環境に配慮した事業運営を求めていきます。
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