フッ素系温室効果ガスの取り扱いに関し、EU内での資格認証の統一化し、相互認証を促進するための実施規則
2025年03月31日、欧州官報に改正フッ素系温室効果ガス規則(EU) 2024/573に関する3つの実施規則:(EU) 2025/623、(EU) 2025/625、(EU) 2025/627が公布されました。
これらの実施規則は、EU内での資格認証の統一化や相互認証の促進し、フッ素系温室効果ガス(Fガス)の安全な取り扱いを保証し、環境への影響を最小限に抑えることが目的です。
この3つの実施規則はいずれも、Fガスの使用を禁止する改正フッ素系温室効果ガス規則 (EU) 2024/573を補完する位置づけで、官報掲載20日後に発効となり、直接適用となります。
背景
改正フッ素系温室効果ガス規則 (EU)2024/573は、2050年までに気候中立を目指す欧州グリーン・ディールの一環として2024年02月20日に公布されました。
改正フッ素系温室効果ガス規則は、Fガスの排出削減と環境保護を目的としており、個人および法人の認証に関する新たな義務を導入しました。 これに伴い、既存の規則であった規則 (EU) No 517/2014が置き換えられ、関連する実施規則の更新が必要となりました。
概要
3つの実施規則の概要は以下の通りです。
1. 実施規則 (EU) 2025/623
フッ素系温室効果ガス(Fガス)を使用した溶剤の回収に関わる個人の資格証明の最小要件を定め、その証明書の相互認証の条件を定める規則
主な内容:
- Fガスを用いた溶剤の回収に関わる従事者に対する資格要件の設定
- EU各国間で資格証明書の相互認証の枠組みを構築
- 2008年の規則 (EC) No 306/2008の廃止
EU全体で認証基準を統一し、適切な技術と知識を持つ個人がこれらの作業を行うことを保証し、環境への影響を最小限に抑えることを目的としています。
2. 実施規則 (EU) 2025/625
フッ素系温室効果ガス(Fガス)またはその代替物を使用した固定型火災防護設備の取り扱いに関する個人および法人の資格証明の最小要件を定め、その証明書の相互認証の条件を確立します。
主な内容:
- Fガスやその代替物を使用した火災防護設備の設置、保守、修理、廃棄に関わる資格要件の設定
- 証明書の相互認証の枠組みを構築
- 2008年の規則 (EC) No 304/2008の廃止
適切な資格を持つ者が標準化された慣行を遵守することを確実にし、安全性を高め、環境保護を強化することを目的としています。
3. 実施規則 (EU) 2025/627
フッ素系温室効果ガス(Fガス)を使用した固定型電気機器の設置、保守、修理、廃棄、またはFガスの回収に関わる個人の資格証明の最小要件を定め、その証明書の相互認証の条件を確立します。
主な内容:
- Fガスを使用した固定型電気機器の設置、保守、修理、廃棄、およびFガス回収に関わる資格要件の設定
- 証明書の相互認証の枠組みを構築
- 2015年の規則 (EU) 2015/2066の廃止
EU全体で認証基準を整合させ、電気配電装置におけるFガスの安全な取り扱いを保証し、環境への影響を低減することを目的としています。
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