代替燃料インフラに関するデータの入手可能性と利用可能性に関する仕様と手順に関する規定
2025年04月03日、欧州官報に代替燃料インフラ規則 (EU)2023/1804に関する実施規則 (EU) 2025/655が公布されました。
この実施規則は、代替燃料インフラ規則 (EU) 2023/1804 を補完する位置づけで、代替燃料インフラに関するデータの入手可能性と利用可能性に関する仕様と手順に関して規定するものです。
官報掲載20日後の2025年04月14日に発効し、直接適用となります。
背景
EU理事会は2023年09月22日付けで代替燃料インフラ規制を公布しました。
代替燃料インフラ規制は、ヨーロッパ全土の都市路上や高速道路沿いでの公共充電容量の拡大を規定する「Fit for 55」政策の一部です。
「Fit for 55」政策は、 2021年07月14日に欧州委員会が発表したパッケージで、温室効果ガスの純排出量を2030年までに1990年レベルと比較して少なくとも55%削減し、2050年に気候中立性を達成できるようにすることを目指しています。
この規則は、加盟国に道路、港湾、空港における代替燃料インフラ整備を目標を課すことで、欧州全土での代替燃料用の充電および給油ステーションの配備を加速し、二酸化炭素排出量を大幅に削減することを目指すものです。
概要
1. データ提供要件
代替燃料インフラの運営者は、透明性を確保し、利用者のアクセスを容易にするために、特定のデータを提供することが義務付けられています。
1) 静的データ:ステーションの所在地、コネクタの種類、支払い方法などの情報は、変更後24時間以内に更新
2) 動的データ:ステーションの空き状況や稼働状況などのリアルタイム情報は、1分ごとに更新
3) ローミング情報:ローミングの可能性と関連するモビリティサービスプロバイダーに関する詳細を明確に提示
4) 水素ステーションでは、水素の残量が100kg未満になった場合に警告を表示する必要があります。
2. データ形式の標準化
EU全体での一貫性と相互運用性を確保するため、この規則ではデータ形式の詳細な仕様を定めています。
1)静的データ:ステーションの所在地、運営者の詳細、利用可能なサービスに関する情報の標準化された形式
2)動的データ:ステーションの状態、占有状況、および空き状況に関するリアルタイムデータの統一された形式
3)水素および液化メタン燃料供給インフラに関する特定のデータ:これらの燃料の種類に合わせて調整された追加パラメータ
3. 欧州アクセスポイントとの統合
2026年04月14日までに、すべてのインフラ事業者は、自社のデータがDATEXII規格に準拠していることを確認する必要があります。この要件により、データアクセスの効率化と、各国のデータハブをヨーロッパのアクセスポイントに統合することが可能になります。
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