EU|欧州委員会、スマートフォン等の予備部品(スペアパーツ)の提供年限に関する規則を修正する規則案の意見募集を終了
スマートフォン等の予備部品(スペアパーツ)の提供義務について
2025年04月10日、欧州委員会はスマートフォン、スマートフォン以外の携帯電話、コードレス電話機およびスレート型タブレットについて、予備部品(スペアパーツ)の提供義務年数を修正するために規則(EU)2023/1670を改正する規則案の意見募集を終了しました。
背景
■ 2023年に採択された規則(EU)2023/1670は、スマートフォン、スマートフォン以外の携帯電話、コードレス電話機、スレート型タブレットに対して、エコデザイン要件を導入するものです。
■ 同規則は製品の耐久性や修理可能性を高め、資源の効率的な利用と廃棄物削減を目指すEUの循環経済政策の一環として策定されています。しかし、公布された規則文には誤りがあると考えられており、修正が必要となりました。
■ 具体的には予備部品(スペアパーツ)の供給期限に関する誤解を招く表現や、ディスプレイ部品の分解要件が重複して記載されるなど、内容の整合性や明確性を欠く部分が存在しており、該当箇所の修正の必要性が指摘されていました。
概要
■ 予備部品の供給期限に関する訂正
規則(EU)2023/1670では、製品の設計寿命にわたって予備部品(スペアパーツ)が提供される必要があるにもかかわらず、供給期限を「最初の5年間は5営業日以内、残り2年間は10営業日以内」と記載されていました。しかし、スペアパーツの提供義務は7年以上続く可能性があるため、本規則案では「最初の5年間は5営業日以内」「残りの年数(※具体的な上限は設けず)については10営業日以内」と明記され、義務期間が7年以上となるよう配慮されています。
■ ディスプレイ部品の交換要件の重複解消
附属書IIにおける分解・修理可能性に関する記述では、ディスプレイの交換条件が誤って複数の箇所に重複して記載されており、規則における技術的要件の明確化・一貫性が損なわれる恐れがありました。本規則案では、規則(EU)2023/1670の当該内容について整理されています。
■ 適用時期
本規則案は、(EU)2023/1670の発効日である2025年6月20日に合わせて適用ます。また、本規則案に定められる措置は、エコデザイン指令(ErP指令)(EC)2009/125により設立された委員会の意見に従っています。
関係法令概要:規則(EU)2023/1670
■ 本規則は、EU市場に投入されるモバイル機器やコードレス電話、タブレットの環境負荷を抑制することを目的としており、最低限満たすべきエコデザイン要件を導入しています。
■ 本規則は欧州グリーンディールに基づき、EU消費者がより情報に基づいた持続可能な購買選択を行えるようにすることや、持続可能な消費行動を促進することを目指すものです。
■ エコデザイン要件は落下や傷への耐性、粉塵および水からの保護、バッテリーの耐久性、分解・修理に関する要件、OSのアップグレード、修理業者の公平なアクセスなどについて定められています。
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