AEBSの性能要件と試験方法を定め、衝突リスクを低減し、事故死者・重傷者を減らすことが目的
2025年07月11日、欧州官報に国連規則第131号ーM2、M3、N2、N3車両の先進緊急ブレーキシステム(AEBS)に関する自動車の承認に関する統一規定2025/1329が、公布されました。
EU規則2025/1329は、EU加盟国において、国連規則第131号で規定された先進緊急ブレーキシステムに関する統一技術基準を、EU型式認証の対象車両に対して適用可能にすることで、前方の車両や障害物との衝突リスクを低減し、事故死者・重傷者を減らすことが目的です。
この規則は、掲載日から即日発効、全加盟国へ直接適用となります。
背景
先進緊急ブレーキシステム(AEBS)は、前方の障害物(車両や歩行者)を検知し、衝突のリスクがあると判断された場合に、自動的にブレーキを作動させて事故を回避または被害を軽減するシステムです。
国連規則第131号は、交通事故の死傷者を減少させることを目的に2014年12月に策定されました。
EUは、道路交通安全(Vision Zero)の一環として、重度事故の削減を目指しており、AEBSの普及はその中核技術です。
EU規則2025/1329 は、先進緊急ブレーキシステム(AEBS)に関する国連規則第131号をEU法として採用し、EU域内の車両に対して統一的に適用します。
概要
1. AEBSの適用義務化
M2、M3、N2、N3車両に対し、先進緊急ブレーキシステム(AEBS)が義務付けされます。
M2:乗車定員9人以上の小型バス(車両総重量5トン以下)
M3:乗車定員9人以上の大型バス(車両総重量5トン超)
N2:車両総重量3.5トン超~12トン以下の貨物車
N3:車両総重量12トン超の大型貨物車
2. AEBSの技術的要件
- 障害物(車両、歩行者など)を検知するセンサーシステムの性能
- 衝突回避または衝突軽減のための警告タイミングと自動ブレーキ介入タイミング
- 誤作動(false positive)を防ぐためのロジック要件
3. 試験方法(テストプロトコル)
- 直線走行中に前方車両へ接近するシナリオ
- 停車中の車両への接近、低速車両との接近
- 歩行者飛び出しのシナリオ
- 試験速度、路面条件、荷重条件などの詳細規定
4. 承認手続き(型式認証)
AEBS搭載車両は、国連規則第131号に基づいた試験に合格し、EU型式認証を取得する必要があります。
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