ネット・ゼロ技術のサブカテゴリー等の明確化について
2025年07月28日、規則(EU)2024/1735を改正し、ネット・ゼロ技術のサブカテゴリーの特定およびそれらの技術に主に使用される特定部品の一覧を明確化する委任規則(EU)2025/1463がEU官報にて公布されました。これにより、太陽光、風力、電池、熱ポンプ、水素、持続可能なバイオガス・バイオメタン、CCS、電力網、輸送用電動推進、原子力、再生可能燃料など幅広い技術分野の最終製品と主要部品が網羅されます。
背景
■ 規則(EU)2024/1735は、ネット・ゼロ技術分野での欧州連合の供給の強靭性と製造能力を高めることを目的として制定されました。
■ しかし、同規則リストに含まれない部品や機械であっても、事業者が国内の主管当局に市場調査やオフテイク契約等の証拠を示すことで対象となる場合があります。
■ 欧州委員会は、供給チェーンの方法論的分析に基づき、その部品が本当にその技術の製造に不可欠で、主要に使われるものであるかどうかを確認するため、4つの基準(部品の商業的入手可能性、特定性、常に主用途であること、重要性)に基づき、判断を下しました。
概要
■ 本委任規則により、規則(EU)2024/1735の附属書は全面的に置き換えられ、ネット・ゼロ技術ごとのサブカテゴリーと、主に使用される部品が体系的に整理されました。
■ 太陽光技術においては、PVシステム、CSP、ソーラー熱システムの各サブカテゴリーで、ポリシリコン、セル、インバータ、トラッカー、ガラス、接続部品などが主要な構成要素として使用されます。
■ 風力技術では、陸上・洋上の風力タービンにおいて、ナセル、ピッチ/ヨーシステム、ローター、ブレード、永久磁石、ギアボックス、タワー、洋上ではさらに基礎・フローターが使用されます。
■ 電池・エネルギー貯蔵技術では、バッテリーセル・モジュール・パック、カソード・アノード活物質、電解質、セパレーター、BMS/BTMSが含まれます。
■ 熱ポンプ・地熱技術では、圧縮機、熱交換器、耐腐食性ポンプ、ブライン再注入ポンプが主要部品です。
■ 水素技術では、電解槽や燃料電池のスタック、膜電極アセンブリ、電極、触媒、フレーム/筐体、ガス圧縮・貯蔵設備が対象となります。
■ 持続可能なバイオガス・バイオメタン技術では、嫌気性消化槽、酵素、触媒、アップグレードユニットが使用されます。CCS技術では、圧縮機、吸収/吸着材、膜、溶媒、固体サイクルが含まれます。
■ 電力網技術では、変電所、送電線・ケーブル、スイッチギア、変圧器、バスバー、インバータ、保護装置などが網羅されます。
■ 輸送用電動推進では、EV充電設備、電動推進システム、モーター、バッテリーパック、燃料電池、インバータ、オンボード充電器、電流収集器が使用されます。
■ 原子力技術では、炉心、制御棒、燃料要素、蒸気タービン、安全システム、モニタリング・制御装置等が含まれます。
■ さらに、持続可能な代替燃料、RFNBO、バイオテクノロジー、産業脱炭素化、CO2輸送・利用技術などの幅広い分野についても、主要部品や装置が詳細に列挙されています。
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