EU|エネルギー消費量削減を目的とした、局所暖房のエコデザインの定義等に関する規則を公布
局所暖房のエコデザインの定義について
2024年04月19日、欧州委員会は局所暖房および関連制御装置のエコデザイン要件に関してエコデザイン指令(ErP指令)(EC)2009/125に基づいて実施するため、規則(EU)2015/1188を廃止する規則(EU)2024/1103を欧州官報にて公布しました。本規則は2025年07月01日より適用されますが、規則に対する迂回行為を禁ずる第6条については2024年05月09日から適用されます。
背景
販売量や取引量が多く環境に対する影響が大きいにも関わらず、大きなコストをかけずに環境負荷を削減できるエネルギー関連製品のエコデザイン要件設定を、欧州委員会に求める規定がエコデザイン指令(ErP指令)(EC)2009/125に存在します。
2021年に改訂されたエネルギー効率指令(EED)は、2020年基準のシナリオと比較して、2030年までにEU全体のエネルギー消費を少なくとも9%削減することを要求しており、エコデザインとエネルギー表示は、目標達成の重要な手段になると考えられています。
2022年から2024年のエコデザインとエネルギー表示の作業計画において、2030年までに170TWhを超える年間最終エネルギー削減の可能性があると推定されており、そのうち局所暖房は2030年までに年間11TWhの節電を実現する可能性を指摘されています。ただし、さらなる規制措置がない場合、2030年以降のエネルギー節約は停滞すると考えられています。
欧州委員会は、2025年以降の局所暖房のエネルギー消費を削減するための政策の影響を評価し、規制を回避している製品に対する規制適用や細かなエコデザイン設定、エネルギー消費規制の必要性を指摘しています。
概要
自己温度調節式のヒーターケーブルやマットを含め、温度調節機能なしで市販されている局所暖房が規制の範囲に含められます。これによって、エネルギー節約はもちろん、エコデザイン適用の回避を目的として、局所暖房を制御装置なし、または別売りの制御装置付きと共に市場に出す法的な抜け穴を防止できます。
前面開放型、煙突開放型、前面閉鎖型、 煙道バランス型、電気式携帯型、電気式固定型、電気式収納型、電気式床暖房型、タオル掛け型などの家庭用局所暖房についてエコデザイン要件が設定されます。
局所暖房のエコデザインに関する性能は、信頼性、正確性、再現性のある測定方法を用いてなくてはならず、欧州標準化委員会が採択した規格と合致する手法がある場合は、必ず採用する必要があります。
スペアパーツの利用によって効果的に修理されることを保証する適切な循環関連要件を定めるために、スペアパーツの最大納期や修理・メンテナンス情報提供の枠組みについて規定されています。
目次
第1条 対象および範囲
第2条 定義
第3条 エコデザイン要求事項
第4条 適合性評価
第5条 市場サーベイランスのための検証手続き
第6条 迂回
第7条 ソフトウェアの更新
第8条 ベンチマーク
第9条 レビュー
第10条 廃止
第11条 発効および適用
参考情報
エコデザイン指令(ErP指令)(EC)2009/125を実施し、規則(EU)2015/1188を廃止する規則(EU)2024/1103
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