「1988年の議定書により修正された1966年の満載喫水線に関する国際条約(International Convention on Load Lines)」に準ずるもの
2023年1月10日、港湾局は「国際満載喫水線証書発行及びその検査料とガイドラインに関する港湾局規則 仏暦2565年(西暦2022年)」を官報公布しました。この規則は官報公布から90日後に施行されます。
「1988年の議定書により修正された1966年の満載喫水線に関する国際条約(International Convention on Load Lines)」とは
満載喫水線とは、船舶の過積載を防ぎ、安全に浮揚した状態を保つことができるよう、船舶搭載量の限界を示す上限を示す印のことです。船体両舷側の中央部に表示され、船舶に積載可能な法的規制値としての役割を担っており、船舶の安全性に関する最も基本的な要件ともなっています。
満載喫水線に関する条約がはじめて作成されたのは1930年ですが、その後船舶の大型化、造船技術の向上などにより1966年に国際海事機関(IMO)が新たに採択、1968年に発効した条約が今日の基盤ともなっている「1966年の満載喫水線に関する国際条約」で、「LL条約」とも呼ばれているものです。
さらに1988年には検査と証書の調和システムの導入、改正方式の変更(Explicit方式→Tacit方式)を盛り込んだ議定書が新たに採択され、2000年に発効。今回発出された港湾局規則の根拠となっている「1988年の議定書により修正された1966年の満載喫水線に関する国際条約(International Convention on Load Lines, 1966 as modified by the Protocol of 1988 relating thereto, as amended)」となりました。
「国際満載喫水線証書発行及びその検査料とガイドラインに関する港湾局規則 仏暦2565年(西暦2022年)」が発出されたことにより、「船舶検査の規則(第20号)仏暦2535年(西暦1993年)」は廃止となりました。今後、既出の規則や告示等で今回発出された港湾局規則に矛盾、もしくは反するものは、今回発出された港湾局規則が優先されます。
今回の告示内容
今回の発出された規則は付録1として巻末に添付されている「1988年の議定書により修正された1966年の満載喫水線に関する国際条約・付属書Bによる要求事項」に準じた内容となっており、主なものは以下のとおりです。
・今回の規則が適用される船舶、適用されない船舶、免除される船舶について
・国際満載喫水線証書発行のための検査手続きについて
・国際満載喫水線証書発行手続きについて(外国籍船舶のケースも含む)
・検査において発生すると考えられる、様々なケースの対応(検査により新規証書発行の水準を満たしていないことが判明した場合等)
・証書の有効期限について
・検査料について
※この規則発出以前に発行された国際満載喫水線証書及び国際満載喫水線免除証書で、まだ有効期限内のものに関しては、有効期限が切れるまでその使用が許可されています。
なお、この巻末添付の構成は以下のようになっています。
付録1:「1988年の議定書により修正された1966年の満載喫水線に関する国際条約・付属書Bによる要求事項」(英語)
第1章:総則
第2章:フリーボードの割り当て
第3章:フリーボード
第4章:木材フリーボードを使用する船舶に対する特別要件
付録2:国際満載喫水線証書、国際満載喫水線免除証書フォーム(英語)
国際満載喫水線証書、国際満載喫水線免除証書のフォームが添付されたものです。
付録3:検査費用一覧(タイ語)
国際満載喫水線証書、国際満載喫水線免除証書の発行及び裏書きのための検査費用一覧が添付されています。
各関係事業者はこの規則にご留意ください。
参考
「国際満載喫水線証書発行及びその検査料とガイドラインに関する港湾局規則 仏暦2565年(西暦2022年)」2023年1月10日官報公布、官報公布日より90日後に施行(2022年11月15日発出)
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