タイ|首相府、2023年-2037年にかけての20カ年国家戦略マスタープランを公表

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タイ|首相府、2023年-2037年にかけての20カ年国家戦略マスタープランを公表

20カ年国家戦略マスタープラン(2018年-2037年)の改正版として

2023年3月7日、首相府より「首相府告示 国家戦略マスタープラン(仏暦2566-2580:西暦2023-2037年)(改正版)」が官報公布されました。これは、既出の「20カ年国家戦略マスタープラン(2018-2037年)」を改正したものとなります。

20カ年国家戦略(2018年-2037年)とは

「20カ年国家戦略(2018-2037年)」は2017年に策定されました。グッドガバナンスの原則に則った持続的な国家の発展を目指すもので、「充足経済(足るを知る経済)哲学に基づき、タイは安定的であり、繁栄した、持続可能な発展を遂げた先進国となる」というビジョンのもと2037年の先進国入りを目指した長期的国家計画であり、様々な計画を立てる際の基本的枠組みとなっています。

この「20カ年国家戦略(2018-2037年)」のビジョンを実現するため、具体的にどのような取り組みをしていくのかを示したものが「国家戦略マスタープラン」となります。その主な枠組みは下記となります。

国家戦略に係る3つのプラン

まず前提として、上記20カ年国家戦略で掲げられている「充足経済(足るを知る経済)哲学に基づき、タイは安定的であり、繁栄した、持続可能な発展を遂げた先進国となる」というビジョンをさらに細かくしたものが下記6つの最終ビジョンとして掲げられており、国家戦略マスタープランはこれら最終ビジョンとなる6つの項目(Ends)を実現するための方策(Ways)として位置づけられています。

【第1プラン :Ends/最終ビジョン(Z)】国家戦略における6つの最終ビジョン

①安全性:国民が幸せに生活できる安定的な社会
②競争力:多様性の中における競争力の向上
③人的資本(HC):全ての見地、全ての年代における人的資本の開発(善良、明晰であり、優れた資質を持つ)
④社会的結合と公正な社会:社会的平等の構築
⑤持続的な発展と成長 :経済、環境、生活の質、全ての持続的かつバランスのとれた成長
⑥グッドガバナンス:公益と国民のための政府機関

【第2プラン:Ways/方策(Y2)】国家戦略マスタープラン

国家戦略マスタープラン(Ways)は、「20カ年国家戦略(2018-2037年)」が策定されたタイミングで作られましたが、近年のタイを取り巻く様々な状況にそぐわない点が生じたため、今回の改正に至りました。この改正に関しては、「仏暦2560年(西暦2017年)国家戦略策定法」第10条において定められている「国家戦略策定委員会が国の必要性に応じてマスタープランの改正が必要と判断した場合、国家戦略策定委員会はまず国家戦略委員会および内閣の承認を得、その後マスタープランの改正を行う」という規定に基づき作成され、タイの社会情勢の変化や発展に応じたものとなっています。

国家戦略マスタープランは改正前、改正後共に下記、23のテーマから成っています。

1.  セキュリティ
2.  外交
3.  農業
4.  未来産業およびサービス
5.  観光
6.  スマートシティとそのエリア
7.  インフラ、ロジスティック及びデジタル
8.  新世代中小企業と起業家
9.  経済特区
10.  文化・価値観の変革
11.  生涯に渡る人材開発
12.  発展的学習
13.  タイ国民の健康増進
14.  スポーツの可能性
15.  ソーシャル・パワー
16.  基礎経済
17.  平等と社会保障
18.  持続的成長
19.  全てのシステムにおける水管理
20.  公共サービスと政府機関の効率性
21.  不道徳行為、不正の防止
22.  法律と法的正義の保護
23.  研究開発

【第3プラン:Means/手段(Y1)】国家戦略サブプラン

上記国家戦略マスタープラン、23のテーマをさらに細かく支えるものがサブプランとなります。

※ 主要目標・達成指標・目標値・開発ガイドライン

第2プラン(国家戦略マスタープラン)および第3プラン(国家戦略サブプラン)は主要目標、開発ガイドライン、各5年スパンの達成指標、目標値が定められています。

今回の改正で変更されたそれぞれの数は以下の通りです。なお、カッコ内の数字は今回の改正以前の数となります。

  主要目標 達成指標 目標値 開発ガイドライン
第2プラン(国家戦略マスタープラン)
Ways/方策 (Y2)
37 41
(39)
41
(39)
375
(391)
第3プラン(国家戦略サブプラン)
Means/手段(Y1)
140 167
(170)
172
(166)

(国家経済社会開発委員会(NESDC)「国家戦略マスタープラン 2023-2037年の要点(改正版)」より作成)

これらの第2プラン(国家戦略マスタープラン)および第3プラン(国家戦略サブプラン)中で具体的に示された主要目標や達成指標等を達成することで第1プラン(国家戦略における6つの最終ビジョン)を実現することを目標としており、各政府機関が縦割りで実行するのではなく、同じビジョンのもと、互いに連携しあいながら実行していくことが期待されています。

参考

「首相府告示 国家戦略マスタープラン(仏暦2566-2580:西暦2023-2037年)(改正版)」2023年3月7日官報公布(2023年2月6日発出)

国家経済社会開発委員会(NESDC)「国家戦略マスタープラン 2023-2037年の要点(改正版)」

国家経済社会開発委員会(NESDC) 「20カ年国家戦略、6つのビジョン」

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