二重船側構造オイルタンカーの初回更新検査での板厚計測要件を見直したもの
2023年5月15日、港湾局は「港湾局告示第 91/2566 号 ばら積み貨物船とオイルタンカー検査間の強化プログラムに準じたIMOの非強制文書をガイドラインとする」を官報公布しました。
今回の告示内容
国際海事機関(IMO, International Maritime Organization)が国際基準に適合した船舶管理技術の促進を目的として各加盟国に対し非強制文書MSC.483(103)の採択の検討を求めたことにより、港湾局がその旨を検討した結果、船舶検査の強化プログラムである決議MSC.483(103)を船舶検査の際、実施することが決定されました。この決定は「船舶検査規則 海上人命安全に関するライセンス発行のガイドライン 仏暦2559年(西暦2016年)」第7条および第8条に則った船舶検査の効率化、そして1974年SOLAS条約への適合を目指したものとなっています。また、この告示の巻末には決議MSC.483(103)の内容が添付されています。(英語)
決議MSC.483(103)とは
2021年5月5日から14日にかけて開催された第103回海上安全委員会(MSC 103)により採択された、ばら積み貨物船およびオイルタンカーの検査強化プログラムに関する国際コード「2011 ESPコード」の改正のことを指します。「2011 ESPコード」とは、ばら積み貨物船とオイルタンカーの貨物、そしてバラストエリアの定期的かつ安全検査のための検査基準を定めたものですが、今回の改正により二重船側構造になっているオイルタンカーの初回更新検査における板厚計測は、検査対象の部分のみ行えば良いこととなりました。これにより、オイルタンカーの板厚計測要件が、ばら積み貨物船の板厚計測要件と一致することとなっています。
国際海事機関(IMO)と SOLAS条約(International Maritime Organization)
国際海事機関(IMO)とは海上の安全や国際貿易に携わる船舶による海洋汚染防止など、海事問題に関し、全世界において統一的なルールを作成、国際協力を促進するための国連の専門機関として設立された機関です。また、SOLAS条約(海上人命安全条約:The International Convention for the Safety of Life at Sea)は、商船の安全に関する国際条約の中で最も重要な条約と位置づけられている条約で、国際海事機関(IMO )がその事務局を務めています。最初の条約はタイタニック号の事故を受け1914年に採択され、第2条約は1929年に、第3条約は1948年に、そして第4条約は1960年に採択されました。現行の1974年版では、暗黙(tacit acceptance)の手続きが導入され、改正が特定の期日に行われる以前に同意した数の締約国から改正に対する異議申し立てが行われない限り、その改正が発行されることとなりました。これにより1974年条約や現在まで多くの改正が行われています。
各関係事業者はこの告示にご留意ください。
参考
「港湾局告示第 91/2566 号 ばら積み貨物船とオイルタンカー検査間の強化プログラムに準じたIMOの非強制文書をガイドラインとする」2023年5月15日官報公布(2023年3月28日発出)
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