2023.08.09
タイ|エネルギー事業局、LPG缶および調理用タンク保管場所に設置する消火用スプリンクラーに関する告示を発出
液化石油ガス第二種販売店向けに発出されたもの
2023年06月27日、エネルギー省エネルギー事業局は「エネルギー事業局告示 液化石油ガス(LPG)第二種販売店内の液化石油ガス缶もしくは調理用液化石油ガスタンク保管場所用消火用スプリンクラー型防災・消火設備 仏暦2566年(西暦2023年)」を官報公布しました。この告示は官報告示後180日の猶予を経て施行となります。
タイにおける液化石油ガス販売について
タイでは日本の「都市ガス」に相当するものは通っておらず、基本的に液化石油ガス(LPG, プロパンガス)が主体となっています。都市ガスは配管設備が必要であることから、場合により配管工事の必要性や工事ができない場合、使用ができないなどの制限が生じますが、液化石油ガスはガスタンクと必要な設備さえあればどこでも使用可能である利便性が特徴で、特に屋台文化が発達しているタイでは幅広く使用されています。
2013年に発出された「仏暦2556年(西暦2013年)エネルギー省令 燃料事業に関する届出、許可、手数料のガイドライン」によって液化天然ガスの販売店は販売量により、以下のとおり第一種、第二種に分別されています。
第一種:150リットル以上、500リットル以下の液化石油ガスを貯蔵する販売店
第二種:500 リットル以上の液化石油ガスを貯蔵する販売店
今回の告示内容
この告示は液化石油ガス第二種販売店内における、液化石油ガス缶もしくは調理用液化石油ガスタンク保管場所へ設置する消火用スプリンクラー型防火・消火設備の基準を定めたものとなっています。内容は以下の通りです。
■液化石油ガス保管場所へ設置する、消火用スプリンクラー型防火・消火設備は、以下の基準を満たす消火用水を貯蔵しておくタンクもしくは構造物、消火ポンプ、消火用スプリンクラーと消火用配管設備が揃っていなければなりません。
▫消火用スプリンクラー:
設計された圧力で15分以上水を噴出できるものを2体用意し、設置間隔は3.7メートル以内とする
▫消火用水貯蔵タンクもしくは構造物:
消火用スプリンクラーの最大限の使用に十分なだけの水量を貯蔵でき、その水が常に使用できるような状態であること
▫消防ポンプ:
消防ポンプはひとつにつき毎分82リットル以上の水流量を備えていること
▫消火用配管設備:
鉄製、もしくは銅製のものでしっかりとホールドできるもの。
■配管の大きさや水量の基準などは以下の通り規定されています。
| サブ配管の スプリンクラーヘッド (インチ) |
送配管の直径 ミリメートル (インチ) |
サブ配管の直径 ミリメートル (インチ) |
消防ポンプの最小流量 (リットル/分) |
即時使用が可能な最小の消火用水量 (リットル) |
| 2 | 50 (2) | 25 (1) | 164 | 2,460 |
| 3 | 50 (2) | 32 (1と1/4) | 246 | 3,690 |
| 4 | 50 (2) | 32 (1と1/4) | 328 | 4,920 |
| 5 | 65 (2と1/2) | 40(1と1/2) | 410 | 6,150 |
■上述により指定されているものに加え、消火用スプリンクラー型防火・消火設備における他部分の特徴と設置に関してはタイ王立工学会(EIT, The Engineering Institute of Thailand under H.M. the King’s Patronage)が定める防火基準に準じている必要があります。
■消火用スプリンクラー型防火・消火設備は設置後、毎年調査点検を行うことが義務付けられます。
1)消火用水を貯蔵しておくタンクもしくは構造物の状態と水量
2)消火ポンプとその付属品の作動点検
3)消火用配管設備内の漏れ、詰まりの調査点検
4)消火スプリンクラーが腐食、上塗り、破損しないよう、その状態の調査点検
各関係事業者はこの告示にご留意ください。
参考情報
「エネルギー事業局告示 液化石油ガス(LPG)第二種販売店内の液化石油ガス缶もしくは調理用液化石油ガスタンク保管場所用消火用スプリンクラー型防災・消火設備 仏暦2566年(西暦2023年)」2023年6月27日官報公布、180日後施行(2023年5月12日発出)
「仏暦2556年(西暦2013年)エネルギー省令 燃料事業に関する届出、許可、手数料のガイドライン」2013年03月27日官報公布(2013年02月18日発出)
※液化石油ガス販売店の種類について第30条(2)にて規定しています。
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