直接膨張式専用外気システム、業務用自動製氷機、エアコン及びヒートポンプ
2022年11月1日に、米国エネルギー省は3つの省エネルギープログラムに関わる規則を発表しました。「直接膨張式専用外気システム基準(発効日:2023年1月3日、2025年5月1日以降より基準への準拠が必要)」と「業務用自動製氷機の試験方法(発効日:2022年12月1日、2023年10月27日より基準への準拠が必要)」を最終規則として発表しました。
また、2022年11月7日には、2022年10月25日に出された「セントラルエアコン及びヒートポンプの試験方法」規則(発効日:2022年11月25日です。2023年1月1日より基準への準拠が必要)の一部を補正しました。ここでは、「省エネルギープログラムの背景」、「直接膨張式専用外気システム基準」、「業務用自動製氷機の試験方法」、「セントラルエアコン及びヒートポンプの試験方法の補正部分」が記事となっています。
省エネルギープログラムの背景:
米国エネルギー省(Department of Energy、DOE)は現在多くの消費者製品および特定の産業機器のエネルギー効率を規制すること進めています。
1975年に制定された「エネルギー政策及び保全法」の下、DOEの省エネルギープログラムは、基本的に
(1)試験方法
(2)ラベリング
(3)連邦省エネ基準
(4)認証および施行手順
の4つの部分で構成されています。
この規則制定の対象には直接膨張式専用外気システム、業務用自動製氷機、セントラルエアコン及びヒートポンプが含まれています。
DOEはこれら規則で国家標準としてかなり厳格な効率レベルを採用することにより大幅なエネルギー節約をもたらすことを期待し、加えて省エネ技術が業者にとって経済的にも実現可能であることを示したい考えです。
直接膨張式専用外気システム基準:
2019年10月、米国暖房冷凍空調技術者協会(American Society of Heating、Refrigerating and Air-Conditioning Engineers、ASHRAE)の規格90.1「低層住宅を除く建物のエネルギー基準」(ASHRAE規格90.1の2019年版、ASHRAE 90.1-2019)を2016年版から更新しました。
2020年2月4日には、暖房冷凍空調学会(Air-Conditioning, Heating, and Refrigeration Institute、AHRI)がISMRE(Integrated Seasonal Moisture Removal Efficiency、統合された季節における水分除去効率)定格とISCOP(Integrated Seasonal Coefficient Of Performance、統合された季節における性能係数)定格をそれぞれ、ISMRE2とISCOP2として更新し、AHRI 920基準2020年版「AHRI 920-2020」として発表しました。
DOEは、この最終規則において直接膨張式専用外気システム(Direct expansion-Dedicated Outdoor Air Systems、DX-DOASes)の試験方法を、ISMRE2とISCOP2の定格を組み込んだものとして確立し、ASHRAE 90.1-2019で指定された基準の最低レベルと同等の厳しさにしました。
2024年5月1日以降に、この最終規則で定められた基準への準拠が義務付けられます。
また、エネルギー政策及び保全法に従い、DOEは、ASHRAEがASHRAE/IES規格90.1で規定する直接膨張式専用外気システムの基準または内容を修正した時は必ず、また少なくとも6年ごとに、直接膨張式専用外気システムの試験方法のエネルギー効率についての基準の改正を検討します。
直接膨張式専用外気システムが含まれる「小型、大型、および非常に大型の商用空調機器」の機器については、DOEは理由がない限り、ASHRAE 90.1の修正・更新された省エネ基準を採用する必要があるとしています。
除湿もしくは加熱モードをもつすべての直接膨張式専用外気システムに対するそれぞれISMRE2もしくはISCOP2で表された定格は、この最終規則のIII.E項で詳細が説明され、表I.1に示されています。
業務用自動製氷機の試験方法:
DOEは、更新されたAHRI規格810(I-P)-2016およびASHRAE基準29-2015、低容量業務用自動製氷機(Automatic commercial ice makers、ACIM)の定義と試験要件を含む最新の業界標準を取り入れ、業務用自動製氷機の試験方法を修正しました。
この最終規則で、ACIMの表明規定、製品固有の施行規定、および試験方法を次のように修正しています。最終規則、表II.1においても、この変更の概要が説明されています。
(1)試験方法は、この最終規則で記載されているものは除いて、AHRI規格810(I-P)-2016の参考1およびASHRAE基準29-2015が参照される。
(2)低容量業務用自動製氷機の定義とテスト要件を含む。
(3)試験手順の精度やそれを向上させるための変更を組み込む。周囲温度測定要件を指定し、相対湿度試験条件を確立し、水圧要件を明確にする。ASHRAE規格29-2015で更新された安定性要件を明確にする。
(4)氷硬度試験条件の明確化を含む、特定の試験設定、条件、および設置を指定する。試験のための機器の使用、修正自動パージ制御設定などを明確にする。自動ディスペンサーを用いた試験方法を明確にする。
(5)飲料水使用量を測定するための規定を含む。
(6)計算、要件の詳細、サンプリング計画の計算、および認証指示を明確化する
(7)機器固有の施行規定に文言を追加する。
セントラルエアコン及びヒートポンプの試験方法とその補正部分:
2022年10月25日、DOEはセントラルエアコンとヒートポンプの試験方法を最終規則として発表しました。この規則では、例えば、機器の「風量率を下げた低段でテストする場合の条件」やそれぞれの機器の固有の試験方法の手順を確立し、また様々な数値の測定方法や計算方法を明確にしています。
さらには認証方法などについても更新しています。今回はこの規則の64550〜64607ページに掲載されているルールに関する文書2022-22257で、次の修正を行っています。
▪改正後の「パート430のサブパートBの付録Mされた計算方法」:Xk=2(Tj)=BL(Tj)/Qnk=2(Tj)
参考:
省エネルギープログラム:直接膨張式専用外気システムに関する省エネルギー基準
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