欧州連合、日本、カナダ、ノルウェー、シンガポール、および英国の政府が共同で
2022年11月11日、米国に加え、欧州連合、日本、カナダ、ノルウェー、シンガポール、および英国の政府によって温室効果ガス排出削減に関する声明を発表しました。この声明では、初めに世界が直面する気候とエネルギー安全保障の2つの危機に対処するために迅速な行動をとることを宣言しています。ここでは、声明の「内容の概要」と「参加国が支援する内容」を記事にしています。
内容の概要:
■ 参加国は、クリーンエネルギーへの世界的な移行を加速する必要性を確認する。
■ 参加国は、IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change、気候変動に関する政府間パネル)が報告した温暖化を1.5度内に留める重要性とそれに対して化石燃料消費を急速に減少させる必要性があることを相互確認する。
■ 参加国は、化石エネルギーの生産及び消費に関連する温室効果ガス、特にメタンの排出を削減するため、直ちに行動を取ることにする。例えば、天然ガスを消費する回避可能な日常的なフレア発生、ガス抜き及び漏れの低減に対して対策を行う。
■ 参加国は、化石エネルギー輸入国に対しメタン排出量を削減するための措置を講じることを求める。参加国はまた、化石エネルギー生産者に対し、化石エネルギー事業での排出削減を達成するためのプロジェクト、支援政策、措置を実施するよう求める。
■ 参加国は、今世紀半ばまでに温暖化を0.1°C削減することを目標に、実行可能な最大限の範囲でメタン排出を削減するための世界的な行動を求める。
■ 参加国は、2030年までに人為的メタン排出量を2020年比で少なくとも30%削減するとした「世界メタン誓約」の下で、行動の呼びかけを行う。加えて、参加国は迅速なメタン緩和を主導しなければならないことを認識する。
■ 参加国は、化石エネルギー事業からの排出削減が緊急である事を認識し化石燃料消費の段階的削減にも取り組むとともに、業界全体でフレア発生、メタンとCO2の排出を可能な限り最小限に抑える化石エネルギーの創出に向けて取り組むことに責任を持つ。
■ 参加国は、化石エネルギー業界全体にわたる排出削減を達成するための国内及び国際的な行動を支援する。
参加国が支援する内容:
声明では、支援する内容についても記載されています。
■ 化石エネルギーの業界全体でメタンとCO2排出量の急速かつ持続的な削減を達成するための政策と措置を採用。
■ 日常的なガス抜きとフレア発生を防ぎ、石油およびガス事業全体で定期的な漏れ検出および修理を実施するためのポリシーと対策を採用。
■ 石炭部門におけるメタンを、油田・ガス田でのメタン排水・破壊、換気空気によるメタン破壊などを通じて、実行可能な最大限の範囲で回収、利用、または破壊するための政策と措置を採用。
■ 化石エネルギーの輸入に関連する温室効果ガス排出量の削減を要求または強く奨励するための措置を実施。
■ 確実な測定(監視、報告、および検証)と化石エネルギー部門におけるメタン排出量データの透明性を推奨するためのポリシーと対策を採用。
■ 直接測定、確率的サンプリング、排出係数に基づく排出量定量化などの情報を含んだIPCCの報告を参照し、メタン排出の情報の精度を向上させるための政策及び措置を採用。さらに、IPCCが認めた情報やその他の情報が利用可能になったときの監視、報告、および検証方法の改善。
■ 石油・ガスメタンパートナーシップ (Oil and Gas Methane Partnership、OGMP)2.0基準などにより受け入れられた方法や、独立した検証などのツールの検討。貨物、管轄区域、および国レベルなどでの化石エネルギーからのメタン排出量および排出原単位データの正確性、可用性、透明性を向上させるための枠組みや基準を推奨。
■ メタン排出量測定を改善するための国際的な取り組みを支援、監視、報告、および検証。UNEP(United Nations Environment Programme、国連環境計画)の国際メタン排出観測所やその他の多国間パートナーとのパートナーシップにおける透明性の確保。
■ 放棄された油田・ガス田や鉱山、非営利事業、または廃止されたインフラストラクチャを含む、化石エネルギーのメタンに関するデータ品質を改善。
■ 国際的に取引される化石燃料のバリューチェーンにおけるメタンとCO2の排出を削減するための結びつきの強化。
■ 公共、地方自治体、民間部門の化石エネルギー生産者および購入者と体制を築き、必要に応じて契約およびその他の手段を活用して、供給されるエネルギーの単位あたりのメタンおよびその他の温室効果ガスを削減する取り組み。取引される化石エネルギー資源からのメタンおよびCO2排出効率を改善。
■ 石油・ガスメタンパートナーシップ2.0基準への企業の参加を奨励。
■ 化石エネルギー部門におけるメタン及びCO2削減のための技術支援及び資金の動員。
■ 化石エネルギー業界全体のメタンとCO2削減のための技術支援と投資の提供を強化。
■ 化石エネルギー部門におけるメタンとCO2の緩和を金融面で支援する方法の開発、財務基準を調整。
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