米国|乳幼児用ゲートと囲いの安全基準

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警告文の表示が必須基準になります

2022年11月14日、米国消費者製品安全委員会は、米国試験材料協会の基準ASTM番号F1004-22を反映して、乳幼児用ゲートと囲い(enclosure、エンクロージャ)の必須基準を更新しました。

この基準規則は、消費者製品安全委員会が2022年12月14日までに重大なコメントを受け取らない限り、2023年1月21日に発効されます。ここでは、乳幼児用ゲートと囲いの「必須基準の更新背景」と「必須基準の更新内容」が記事になっています。

必須基準の更新背景:

米国では、米国材料試験協会(America Society for Testing and Materials、ASTM)が、工業用材料、つまり鉄および鉄鋼、非鉄金属、ゴム、プラスチック、塗料、繊維など、全般に渡った基準と試験方法(金属試験、一般試験など)を制定しています。ASTMは国際的に権威があり、世界中で使われ、日本のJISに相当するものです。

乳幼児用ゲートと囲いのASTM基準には、拡張可能なゲートと囲いの使用時に子供への危険に対処するための、性能要件、テスト方法、およびマーキング、ラベル付け、および指導文献の要件が含まれています。

消費者製品安全法(CPSA)のセクション14では、消費者製品安全委員会(Consumer Product Safety Commission、CPSC)によって施行される規則の対象となる製品を製造している製造業者に、CPSC要件の準拠を必須基準として求めています。

消費者製品安全性改善法(Consumer Product Safety Improvement Act 、CPSIA)のセクション104(b)(1)では、消費者製品安全委員会は、乳幼児製品の自主基準の有効性を評価し、これらの製品の必須基準を決定することとなっています。

必須基準は、一般的に米国材料試験協会が制定する自主基準、つまりASTM基準と「実質的」に同じ、もしくは傷害のリスクをさらに減らすと委員会が判断した場合は、自主基準よりも「より厳しい」基準となります。

2021年9月28日、ASTMが制定したF1004-19を参照し、消費者製品安全委員会は、乳幼児用ゲートと囲いについて「頸部・頭部を囲えるものとする」「押し出る力に抵抗できるゲートとする」という2点を必須基準として更新しました。

引き続き、2021年9月28日、消費者製品安全委員会は、ASTMがさらに改定を行ったASTM番号F1004-21を参照し、変更なしでこれを組み込んだ必須基準を改訂しました。

その後の2022年6月1日、ASTMはさらなる改訂であるASTM番号F1004-22を承認・公開し、2022年7月25日に消費者製品安全委員会にこのことを通知しました。

2022年8月4日より、消費者製品安全委員会は連邦官報に通知を発行し、改定により拡張可能な乳幼児用ゲートと囲いの安全性が向上するかどうかについてパブリックコメントを求めました。しかし、2022年8月18日の締め切りまでに、コメントはありませんでした。

必須基準の内容:

今回、消費者製品安全委員会はASTM番号F1004-22を組み入れて、ASTMが改訂した自主基準を必須基準とします。したがって、CPSIAのセクション104(b)(4)(B)に基づく法律の運用により、自主基準ASTM番号F1004-22は、2023年1月21日に乳幼児用ゲートおよび囲いの必須の消費者製品安全基準になります。

ASTM番号F1004-22基準では、子供用拡張ゲートと拡張可能な囲いが、乳幼児の頭頸部まで閉じ込めているのか、および乳幼児の押し出る力に抵抗する圧力を持つゲートになっているのか、について対処することを目的としています。

今回、約14キログラム(30ポンド)の幼児の押し出る力に抵抗するために、ウォールキャップ(壁との取り付け部分のキャップ)が取り付けられたゲートの場合、ゲートの上部レールの目立つ場所に、正しい取り付けに関する警告ラベルを表示する事が必須となります。

また、ウォールカップを使用していないゲートの場合、視覚的にゲートが正しく取り付けられているかどうか、わかる仕組みを必須としています。

ASTM F1004-22の改訂では、セクション8.4.7の図として警告ラベルの図解例が以下のように示されています。

警告文:「ゲートを所定の位置に保つためにウォールキャップを取り付ける必要があります。ウォールキャップがなければ、子供は押し出して逃げることができます」

つまり、「乳幼児の押し出る力に対抗するためにはウォールキャップまたはその他の取り付け金具が必要となり、指定された場所に正しくウォールキャップを取り付ける必要がある」ことを表示し、「ウォールカップがなければ、乳幼児は押し出して逃げることができる」ことを、製品に必要な他のすべての警告とは別に表示されている必要があります。

今回は、消費者製品安全委員会が、ASTMの自主基準の改訂が「基準の対象(今回の場合乳幼児用ゲートと囲い」の安全性を向上させない」ことをASTMに通知しない限り、改訂された自主基準が新しい必須基準になります。

ただし、ASTM F1004-22は、乳幼児用のゲートと囲いの試験要件、試験装置、または試験プロトコルを変更しているわけではないので、基準に準拠しているかどうかの各種テストの方法は変更になりません。

2022年8月4日、消費者製品安全委員会はASTM基準の改訂を通知し、乳幼児用ゲートと囲いの安全性が向上するかどうかについてコメントを求めました。

しかし、コメントがありませんでした。

一般的に、この最終規則は、今後「正当な理由で非常に重大な実行不可能、不必要、または公益に反する」とコメントを受けない限り、委員会が改訂の通知を受け取った2022年7月25日から180日後の2023年1月21日に、ASTM F1004-22は乳幼児用ゲートと囲いの新しい必須基準として発効されます。

参照:

官報:ゲートとエンクロージャの安全基準

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