重複発行防止のための州間のデータ照合の要件について
2022年11月15日、食品栄養サービスは、2022年10月3日に連邦官報に掲載された暫定最終規則「補足栄養支援プログラム:重複発行を防ぐための州間データマッチングの要件」の発効日を12月2日から12月6日に延期しました。
米国農務省は、国家精密清算システムという補足栄養支援プログラムの重複登録を防ぐシステムをすべての州機関が5年間にわたって導入する予定としています。今回はその導入を盛り込んだ規則の発行日が延期された形です。ここでは、「栄養支援プログラムと州間での重複登録・重複給付」、「延期の詳細」について記事にしています。
栄養支援プログラムと州間での重複登録・重複給付:
米国では、以前はフードスタンププログラムとして知られていた補足栄養支援プログラム(複数の州で個人が補足栄養支援プログラム、SNAP)という、低所得者や無所得者に食料購入支援を提供する全国的なプログラムがあります。
このプログラムは米国農務省(Department of Agriculture、USD)管轄の食品栄養サービス((Food and Nutrition Service、FNS)の下で管理される食品援助プログラムで、給付自体は米国の各州の特定の部門(社会福祉部門や保健社会福祉省など)が実施しています。
このプログラムは食品栄養サービスが実施している15の栄養プログラムの中で最大の栄養プログラムであり、低所得のアメリカ人を支える社会的セーフティネットとなっています。SNAPの給付金は、2018年に約4,000万人のアメリカ人に571億ドルの支出で供給されました。
アメリカの世帯の約9.2%が2017年のある時点でSNAP給付を受け、全子供の約16.7%がSNAP給付のある世帯に住んでいます。給付金を受ける人とその給付費用は大不況とともに急激に増加し、2013年にピークに達しましたが、しかし経済が回復するにつれて減少していす。ただし、給付資格の転売や重複給付が米国内で社会問題となっていました。
2018年の農業改善法では、米国農務省が国家精度清算システム(National Accuracy Clearinghous、NAC)と呼ばれる州間データシステムを確立し、複数の州で個人が補足栄養支援プログラムを重複して給付されることを防ぐ、と定めていました。
そのため、米国農務省と食品栄養サービスは、まずアラバマ州、ジョージア州、フロリダ州、ルイジアナ州、ミシシッピ州の5つの州で実験的なNAC州間データシステム、パイロットNAC、を施行していました。
そして、パイロットNACの結果より規則の改良を経て、食品栄養サービスは、すべての州の機関がNAC州間データシステムを利用できれば、重複登録・重複給付に対して適切かつタイムリーに措置を講じられると考えました。
そして、2022年10月3日にシステムを全国に広げる87FR59633暫定最終規則を発表していました。
これにより、食品栄養サービスは不適切な二重支払いを防ぎ、適切なサービスを向上させ、プログラムの意味を高められる、と考え、また給付資格がある世帯がプログラムから誤って削除されないようにするための保護手段の確立も行っていました。
この最終規則の遅延の詳細:
2022年11月15日、食品栄養サービスは、この2022年10月3日に公開された 87FR59633暫定最終規則の発効日の延期(12月2日から12月6日に)を発表しました。
これは、主要な規則の発効日を連邦官報への公表日または議会による規則の受領のいずれか遅い方から60日間遅らせることを議会が決定できる議会審査法(Congressional Review Act、CRA)を使い、議会が施行を遅らせることを決定したためです。
しかし、全米農務省と食品栄養サービスは、すべての州機関が5年間でこの規則を遵守できるようにするため段階的なアプローチを利用しており、すべての州の機関が2027年10月4日までにこの暫定最終規則の規定を実施することに変更はありません。
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