米国|連邦取引委員会がグリーンガイドへのコメントを募集

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米国|連邦取引委員会がグリーンガイドへのコメントを募集

環境関連の内容の広告使用に関するガイドを更新予定

2022年12月20日、連邦取引委員会(FTC)は環境関連の内容の広告使用に関するガイドであるグリーンガイドの10年ごとのレビューを行い、規則の更新が必要であるかなどについてパブリックコメントの募集を開始しました。また、特定のトピックを含めるかどうかなど、新たに加わった変更案についてのコメントも募集しています。

ここでは、「グリーンガイドとは」「グリーンガイドの改定の背景とは」「募集されているパブリックコメントについて」について記事になっています。

グリーンガイドとは:

グリーンガイドでは、すべての商品の環境関連の内容を含んだ広告に適用される一般原則を概説し、広告についての具体的なガイダンスを提供しています。グリーンガイドは、あくまでガイドラインで法的効力はありませんが、発行している連邦取引委員会(Federal Trade Commission 、FTC)の行政解釈を示してあり実質的には限りなく法律に近い文書です。

FTCはこのガイドラインに従って米国の消費者の側に立ち、「製品が気候変動、汚染、またはマイクロプラスチックの拡散などにどのように貢献しているか」についての広告・宣伝において、以下の二つの事項を施行し、事業者同士の平等な競争を促しています。

  • 広告の有効性、費用、および利益を調べる。
  • 広告を保持、変更、または取り消すかどうかを決定する。

実際、このガイドラインに従い、FTCはこれまでに環境関連で虚偽の広告を行った企業を摘発し、さらに態度を改めない企業に対しては訴訟も起こしています。ただし、グリーンガイドは、製品の環境への影響の基準を確立したり、影響を測定するプロトコルを規定したりするものではありません。

グリーンガイドの改定の背景とは:

FTCは、広告における不正行為を禁止し不正を行う企業に罰金を課す権利を持つ行政機関として、10年ごとに広告に関する規制やガイドラインについてレビューを行うことになっています。

このスケジュールに従い、今回、環境関連の内容の広告使用に関するガイドラインであるグリーンガイドについてレビューを行いました。

グリーンガイドは、1992年の初版発行後、1990年代に2回の改定が行われ、さらに環境に配慮した製品の市場拡大に伴い、2008年に見直しのためのレビューが行われました。

前回は、このレビューに従って2010年に改定案が提出され、5,000以上のパブリックコメントの精査や消費者の認知度調査などを経て、2012年10月1日に改訂版が発表されました。

前回の改定では、

「分解可能」
「堆肥化可能」
「リサイクル可能」
「リサイクル原料を使用」
「資源削減」
「オゾン層にやさしい」
「一般的な環境用語」

の7つの広告用語に加え、

新たに

「カーボンオフセット」
「○○フリー(未使用)」
「毒性がない」
「再生可能エネルギーを使用」
「再生可能原料を使用」
「認証」

の6用語の広告使用上の定義が追加されました。

一方で、米国農務省が定義と認証を行っている「オーガニック」や幅広い意味を持つ「ナチュラル」や「サステナブル」については、環境に限定したグリーンガイドだけで定義することが難しいため、記載はされていません。

一般的にグリーンガイドは消費者側の立場に立った設定となっており、製品の広告を担う事業者や担当者に対して厳しい内容になっているため、今回の改定でもそのようになることが予想されます。

募集されているパブリックコメントについて:

FTCは、グリーンガイドの利用頻度、グリーンガイドに従うためのコスト、グリーンガイドの存在意義やそれによる影響についてのコメントを求めています。特に、現在のグリーンガイドにおいて問題点となりうる事項について提示・言及し、これを保持、変更、または取り消すかどうかについての回答を求めています。

つまり、今回のコメント募集では現在のグリーンガイドが時代遅れであるかどうか、改訂が必要な面があるかどうかについて質問されています。例えば、以下のような情報についてコメントを求めています。

■ 消費者がリサイクルしていると信じている多くのプラスチックは、近年埋め立て地に埋められているという現実があります。広告においてプラスチック製品が最終的にどこに行き着くかを反映する必要があるかどうかについて、消費者の認識を募集しています。

■ 前回更新されたグリーンガイドでは、「堆肥化可能」と広告された製品について、「大多数の一般的な人々」が堆肥化できる適切な施設が利用できない場合、この「堆肥化可能」という広告ができるか否かをアドバイスしています。この「大多数」とは「実質的な過半数」と定義する必要があるかどうかについてコメントを募集しています。

■ 前回更新されたグリーンガイドでは、広告で使われる「カーボンオフセット」の定義についての新しいセクションが含まれました。このセクションでは、マーケティング担当者に、カーボンオフセットの主張を裏付け信頼できる科学的証拠を用意するようアドバイスしています。

加えてグリーンガイドは、カーボンオフセットが製品の製造を規定する別の法律ですでに義務付けられている場合、「カーボンオフセット」を宣伝しないようにマーケティング担当者に警告しています。しかし、この市場は急速に変化し、それに対する消費者の知識も急激に変化しています。

このような現代においてガイドラインの内容がすぐに時代遅れになる可能性もあり、ガイドラインの役割についてのコメントを募集しています。

これらのコメントは可能な限り具体的で、FTCが募集しているどの質問の回答であるか、さらには適切な情報源についても記載する必要があります。さらに、FTCは質問で特に言及されていない問題についてもコメントを募集しています。コメントは2023年2月21日までに提出する必要があります。

参考:

グリーンガイドへのコメントの募集通知

2012年に制定された「環境マーケティングクレームの使用に関するガイド(グリーンガイド)」

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