2023.02.07
米国|再生可能燃料基準(RFS)プログラムの変更
セルロース系バイオ燃料、バイオマス系ディーゼル、先進バイオ燃料の目標量を提案
2022年12月30日、米国環境保護庁(EPA)は、2023年から2025年までの再生可能燃料基準(RFS)におけるセルロース系バイオ燃料、バイオマス系ディーゼル、先進バイオ燃料、および総再生可能燃料の目標量と割合の基準示した規則案を発表しました。ここでは、「背景」「内容」について記事になっています。
背景:
米国環境保護庁(Environmental Protection Agency、EPA)は、大気浄化法(Clean Air Act、CAA)に基づき、再生可能燃料基準(Renewable Fuel Standard、RFS)におけるセルロース系バイオ燃料、バイオマス系ディーゼル、先進バイオ燃料、および総再生可能燃料の目標量と割合の基準を決定する必要があります。
前回の規則では、2009年から2022年における基準を制定していたため、今回、2023年から2025年までの基準を決めた規則案を提案しています。
EPAでは、再生可能燃料の生産と使用が、「大気質、気候変動などの環境に与える影響」「米国のエネルギー安全保障に対する影響」「各カテゴリーの将来の商業生産」「米国のインフラストラクチャへの影響」「輸送や消費者への影響」そして「雇用創出、農産物の価格と供給などの他の要因に与える影響」を総合的に加味して、今回の規則案を提案しています。
内容:
今回、EPAは2023年から2025年までのセルロース系バイオ燃料、バイオマス系ディーゼル(Biomass-based diesel、BBD)、先進バイオ燃料、および再生可能燃料の総量の目標値とその割合を示した基準を以下のように提案しました。
目標値:カッコ内の単位は億リン(RIN)で、1リンは再生可能燃料1ガロンに相当します。ただし、バイオマス系ディーゼルの単位はガロンです。
■ セルロース系バイオ燃料:2023年(0.721億リン)、2024年(1.42億リン)、2025年(2.13億リン)
■ バイオマス系ディーゼル: 2023年(2.82ガロン)、2024年(2.89ガロン)、2025年(2.95ガロン)
■ 先進バイオ燃料:2023年(5.82億リン)、2024年(6.62億リン)、2025年(7.43億リン)
■ 再生可能燃料の総量:2023年(20.82億リン)、2024年(21.87億リン)、2025年(22.68億リン)
■ 補足規格:2023年(0.25億リン)、2024年(該当なし)、2025年(該当なし)
割合値:カッコ内の単位はパーセント(%)です。
■ セルロース系バイオ燃料:2023年(0.41%)、2024年(0.82%)、2025年(1.23%)
■ バイオマス系ディーゼル:2023年(2.54%)、2024年(2.60%)、2025年(2.67%)
■ 先進バイオ燃料:2023年(3.33%)、2024年(3.80%)、2025年(4.28%)
■ 再生可能燃料の総量:2023年(11.92%)、2024年(12.55%)、2025年(13.05%)
■ 補足規格:2023年(0.14%)、2024年(該当なし)、2025年(該当なし)
以上の提案以外に、以下の点が提案されています。
- 2014-2016年規則において、EPAは不十分な国内供給に対する免除権限を用い、再生可能燃料のいくつかのカテゴリーの基準を下げました。これに対して、2017年、コロンビア特別区巡回区連邦控訴裁判所(Court of Appeals for the District of Columbia Circuit)が、このことを取り消し、2014年から2016年の規則を差し戻ししました。今回は、この2017年の差し戻しに対処する補足基準の提案
- 再生可能燃料基準において再生可能燃料の生成を適正に管理する規制案
- 再生可能燃料基準で示された量目標において、輸送燃料に使用される再生可能バイオマスから作られた電力の再生可能識別番号(Renewable Identification Number、RIN)を管理する新しい規制案
- その他、再生可能燃料基準プログラムの運用を改善することを目的とした規制案
- この規則は2023年までセルロース系バイオ燃料、先進バイオ燃料、および再生可能燃料全体には適用されませんが、2013年からのバイオマス系ディーゼル(BBD)には適用する提案
EPAはこの再生可能燃料基準プログラムを、温室効果ガス(GreenHouse Gas、GHG)の削減とそれに対処する技術開発をサポートする重要な政策、と位置付けています。
今回の規則案では、EPAは米国における再生可能燃料の生産と使用に関して、目標量を列挙するだけでなく、再生可能燃料のセルロース系バイオ燃料と先進バイオ燃料の生産及び使用の増加を継続的に支援することも表明しました。さらに、今回は、再生可能燃料を管理する新しい規制プログラムも導入しています。
このため、この規則で提案している目標量だけでなく、考慮した影響の分析や新しく提案された規制に関するコメントも歓迎しています。コメントは2023年2月10日までに提出が必要です。
参考:
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