廃水規制プログラムプラン15で規制と調査研究の計画を発表
2023年01月20日、米国環境保護庁(EPA)は、廃水規制(ELG)プログラムプラン15を発表しました。このプラン15では、特に動物給餌施設からの栄養素、または産業廃水のパーフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル物質(PFAS)の量範囲と性質を調査することを発表しています。ここでは、「ELGと発表の背景」「廃水規制(ELG)プログラムプラン15の内容」が記事になっています。
ELGとその背景:
廃水規制(Effluent Guidelines、ELG)は、地表水および公営処理事業所(publicly owned treatment works、 POTW)への産業廃水の排出を制御するための規制です。
環境保護庁(Environmental Protection Agency、EPA)は、ELGプログラム計画において、事業者が達成可能な技術や経済的なコストを科学的な根拠に基づいて、廃水に含まれる汚染物質を最も削減できた場合の数値を示し、今後ELGを作成するための目標とします。
目標以外に、ELGプログラム計画では、ELGと前処理基準に関する年間調査についても説明しています。EPAは、ELGまたは前処理基準の規則制定の対象となる新規または既存の産業カテゴリーを決定し、そのカテゴリーに対する調査スケジュールをELGプログラム計画で発表します。
EPAは、ELGプログラム計画を作るにあたり、まず暫定計画プランの公開をしてコメントを集計し、最終ELGプログラム計画を作成します。2021年1月11日に提案された廃水規制(ELG)プログラムプラン14を元に、2021年9月14日に見直し案である暫定プラン15が公開されていました。
今回は、この暫定プラン15に出されたコメント、最新の科学的なデータと廃水処理技術を考慮し、最終プラン15が発表されました。プラン15では、2021年に発表されたPFAS戦略ロードマップで概説されている「排出源からのPFAS排出を制限する」というEPAの目的達成のためのプランが含まれています。
廃水規制(ELG)プログラムプラン15の内容:
今回提案された廃水規制(ELG)プログラムプラン15は、2021年9月14日に発表された2021年度見直し案を組み入れた予備プラン15とそこで得られたコメントや新しい調査結果をまとめて発表されました。
加えて、このプラン15では、埋め立て地からしみ出た排出中のPFASを削減するために、産業カテゴリーである「埋め立て地」の廃水制限ガイドラインと前処理基準を改定する予定であることも発表されました。この改定についても、既に議論がなされ、今回決定が下されています。
■ さらに、プラン15では、重要な以下の3点の調査計画が発表されています。
- 繊維製造業者からのPFAS排出に関する進行中の調査の対象を全国規模に拡張。具体的には、全国的に代表的な繊維工場に対して質問票を発行予定です。
- 排出源からPOTWまでのPFAS濃度や排出源で行われる前処理プログラムを評価。POTWでの評価を支援する予定です。
- 集中動物給餌操作(Concentrated animal feeding operations、CAFO)を行う施設の排出規制を改訂するかどうかについて決定を下すための新規の調査
■ その他、排出規制に関して、プラン15では以下についても発表されています。
- プラスチック成形品(Plastics Molding and Forming)カテゴリーの予備的区分見直し
- 成形品、皮革なめし、および塗料調合に関する予備的区分け審査結果
- 産業カテゴリー「電気・電子部品」「パルプ、紙、および板紙」「空港」では、現時点で更なる調査は行わない。ただし、POTWへの排出調査を続け、このカテゴリーからのPFAS排出の結果を継続して監視する。
■ 最後に、プラン15は、以下の規制や計画に関するスケジュールも発表しています。
- 石炭火力発電所に対する特定の廃水汚染排出制限を強化するため、蒸気発電区分に関する補足規則の制定。
- 産業カテゴリー「肉・鶏肉製品」からの栄養素排出に対処する計画
- 産業カテゴリー「有機化学品・プラスチック・合成繊維」からのPFAS排出に対処する計画
- クロムめっき作業を行う産業カテゴリー「金属仕上げ」からのPFAS排出に対処する計画
参考:
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