エクソンモービルベイタウン製油所の廃棄物を有害廃棄物リストから除外する提案
2023年01月24日、米国環境保護庁(EPA)は、テキサス州ベイタウンにあるエクソンモービルベイタウン製油所の有害廃棄物をリストから除外する許可を提案し、コメントを求めました。コメントは、2月23日までです。この製油所は2021年に除外申請を行っており、EPAはこの製油所より出された廃棄物の情報を評価して、この提案を行っています。ここでは、この許可案の「背景」「内容」について、記事になっています。
背景:
認定を受けた工場からの廃棄物は、有害廃棄物管理システム上「混合物」または「派生元」項目にあたり、危険物とされて適切に保管または処分する対象です。
ただし、それぞれの廃棄物は、原材料、工業プロセス、およびその他の要因によって、有害な物質を含有しているのかどうかには大きな違いがあります。個々の廃棄物はシステム上または一般的に有害な廃棄物を含有する可能性があるとされていても、有害ではない可能性があります。
このため、各工場や事業者のために廃棄物リスト除外申請と呼ばれる請願手続きがあり、EPAからリスト除外が認定された場合、認定された特定の廃棄物は有害ではないとして規制から外されることができます。
ただし、申請おいて工場や事業者は、申請した廃棄物に関する検査結果の提出をEPAから求められ、検査結果がリスト除外に値した場合でもEPAが「許可の提案」が公表されパブリックコメントを得た後で、EPAから認められた場合に限ります。
2021年5月、テキサス州ベイタウンにあるエクソンモービルベイタウン製油所(ExxonMobil Baytown Refinery、EMBR、請願者)は、本来資源保護回復法に基づいて埋立地に処分する必要がある固形廃棄物が有害ではないと主張し、この廃棄物をリストから除外することを請願していました。今回、EPAはEMBRから排出される廃棄物を有害廃棄物のリストからの除外する許可を提案しています。
内容:
EMBRは、本来は埋立地に処分しなければならない年間730立方ヤード(550立方メートル)の固形廃棄物が以下の内容であるためリスト除外申請をEPAとテキサス州に申請していました。
■ EMBRからは生成過程で排出される油性冷却用の廃水が排出されます。この廃水は貯蔵し分離処理すると後にスラッジという、処理過程で生じる腐敗しやすい沈殿物ができます。EMBRでは、廃水処理過程で雨水が入ることを防いでいないため、スラッジは雨水からの沈殿物も含まれています。
■ 上記の分離処理装置には、ベイタウンオレフィンプラント、ベイタウン化学プラント、ベイタウン製油所で構成されるエクソンモービルベイタウン複合工場すべての産業廃水が処理されています。今回は、この分離処理装置より排出されたスラッジの有害廃棄物リストからの除外申請です。
■ リスト除外申請では、EMBRは上記のスラッジを処分するにあたり、連邦規則集(Code of Federal Regulations、CFR)の40 CFRパート261に記載された基準内である事を証明する必要があります。また、EPAは様々な最悪のケースを考えて、廃棄物に含有される可能性の低い成分を検査項目に加える場合もあります。
■ 今回の場合、合計12サンプル(毎月3サンプル、4ヶ月間実施)のスラッジが回収され、その結果がEMBRより提出されました。提出された資料では、ヒ素やベンゼンなどの無機および有機成分の最大総濃度は基準内でした。
今回EPAは、上記の理由から、EMBRからの排出物であるスラッジの有害廃棄物リストからの除外を許可することを提案し、2月23日までパブリックコメントを求めています。コメントの内容を考慮して、もしEPAが最終的にこの申請を却下した場合、このスラッジは、固形廃棄物は有害廃棄物として埋め立て地に処分しなければならなくなります。
参考:
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