米国|有害大気汚染物質に関する国家排出基準:その他のコーティング製造技術レビュー

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米国|有害大気汚染物質に関する国家排出基準:その他のコーティング製造技術レビュー

無機的な有害大気汚染物質に対する排出制限を強化

2023年2月22日、環境保護庁(EPA)は、有害大気汚染物質の国家排出基準(NESHAP)で規制されている「その他のコーティング製造(MCM)」のカテゴリーで実施されている技術レビューについて最終規則を発表しました。この最終改正には、製造過程で使われる容器から排出される無機的な有害大気汚染物質(HAP)の基準の規定が含まれ、2023年2月22日より発効されています。ここでは「背景」「内容」について記事になっています。

背景:

有害な大気汚染物質(hazardous air pollutant、HAP)は、癌または生殖機能不全や先天性の欠損症などのその他の深刻な健康への影響、さらには環境への悪影響を引き起こすことが知られています。

そこで、疑われる汚染物質について、EPAは、有害大気汚染物質の国家排出基準(National Emission Standards for Hazardous Air Pollutants 、NESHAP)を設けて、現在188のHAPに関して大気への排出規制を行っています。排出規制の対象となっている事業体は、EPAにおいて様々なカテゴリーに分類されています。

この中には、基材に塗布することを意図した塗料、インク、接着剤などの材料を樹脂、顔料、溶剤、および/またはその他の添加剤と混合して、いわゆるコーティング剤を製造する事業体を含む「その他のコーティング製造(Miscellaneous Coating Manufacturing、MCM)」というカテゴリーがあります。

このカテゴリーの事業体では、NESHAPによって、製造過程で使用されているプロセス容器(貯蔵タンク、ポンプ、撹拌機、接続システム、廃水タンク、熱交換器などを含む機器)が排出源としてHAPの対象となり、規制・検査を受けます。以前のNESHAPでは、製造過程で使用される容器の容積および処理または貯蔵方法に関して有機的なHAPに対しては規制がありましたが、無機的なHAPを規制していませんでした。

しかし、EPAは塗料などを混合する容器への粉末形態の原材料の添加中に、粒子状の無機HAPが放出される可能性がある事が指摘していました。特に、排出された粒子状の物質やガスを集積する施設であるバッグハウス(Baghouse)、ファブリックフィルター、カートリッジフィルター、またはスクラバー(Scrubber)に関して規制が必要であると考えていました。そこでEPAでは、2022年6月7日にこの規則の元となる規則案を発表し、関連する事業体などからのコメントを求めていました。

内容:

この最終規則により事業カテゴリー「その他のコーティング製造(Miscellaneous Coating Manufacturing、MCM)」に含まれる塗料、コーティング、および接着剤の製造に関わる事業者が影響を受けます。この最終規則では、これまで対処されていなかった、

このカテゴリーから排出される無機的なHAPの排出が対処され、無機HAPの排出源に最良の達成可能な制御技術(maximum achievable control technology、MACT)が使われることを要求しています。具体的には以下の点が変更または改正が行われています。

  1. プロセス容器の無機HAP規格が改正されました。

金属HAPの排出源に関してMACT基準を設定し、これまで規制されていなかった無機的なHAPである金属の排出基準が厳しくなっています。施設は、金属HAPを排出するすべての操作中で、基準を継続的に遵守する必要がでてきました。さらに、今後定期的な排出試験と制御装置の設定内容を報告する義務も生じ、排出制限への継続的な遵守が求められます。

  1. HAP のリストに1-ブロモプロパン(1-bromopropane、1-BP)の追加は行わない

1-BP有機臭素化合物の外見は無色の可燃性液体で、フロン類を代替する洗浄溶媒として工業的に用いられています。2022年6月7日に発表されていた規則案においては、1-BPのHAPへの追加を予定していましたが、電話調査によりこの事業体カテゴリーでは1-BPを使用している施設が見当たらなかったため、今回は追加が見送られています。

今回の最終規制においては、2022年6月7日に発表された規則案に対して出されていたコメントに関する回答も含まれています。この最終規則は2023年2月22日より発効されています。

参考:

有害大気汚染物質に関する国家排出基準:その他のコーティング製造技術レビュー

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