米国|MY2027年以降の小型車および中型車に対する多汚染物質排出基準を定める規則案に対する意見募集

HOME > 国・地域, セクター, 環境, 米国, 車・バイク・自転車, 大気質, 地球温暖化, > 米国|MY2027年以降の小型車および中型車に対する多汚染物質排出基準を定める規則案に対する意見募集

米国|MY2027年以降の小型車および中型車に対する多汚染物質排出基準を定める規則案に対する意見募集

環境保護庁(EPA)、2027年から2032年の排出基準に関する規則案に対する意見募集

2023年05月05日、環境保護庁(EPA)は、モデルイヤー2027年から2032年までで段階的に導入される小型および中型車両の大気汚染物質および温室効果ガス(GHG)に対する厳しい排出基準を提案しました。ここでは、「背景」「内容」が記事になっています。

背景:

環境保護庁(Environmental Protection Agency、EPA)が小型中型車両の大気汚染物質や温室効果ガス(Greenhouse Gases、GHG)に対する排出基準を厳しくするのは、以下の3つの理由が挙げられます。

1.大気浄化法(Clean Air Act)に基づく継続的な排出削減の必要性

自動車の排気ガスは、オゾン、粒子状物質(Particulate Matter、PM)、その他の大気有害物質(窒素酸化物(NOX)や一酸化炭素(CO)など)を含み、呼吸器疾患、心血管疾患、がんなどの深刻な病気の原因となっています。2023年、人為的な排気ガスのうち交通からの排気ガスは、NOX排出で約54%、PM2.5直接排出で19%、そして揮発性有機化合物(Volatile Organic Compound、VOC)排出で19%を占めると予想されています。このため、交通部門においては2027年以降も継続的な排出削減が求められています。

2.最新技術の継続的な進歩により、さらなる排出削減が可能

近年、ハイブリッド電気自動車(Hybrid Electric Vehicles、HEV)やプラグインハイブリッド電気自動車(Plug-in Hybrid Electric Vehicles、PHEV)とバッテリー電気自動車(Battery-Electric Vehicles BEV)を含むプラグイン電気自動車(Plug-in Electric Vehicles、PEV)などの自動車の電気化技術、そしてその他の先進的な自動車技術など、排出ガスを削減する技術が発展してきています。そのため、この分野は年々厳しい排出ガス基準の対象となっています。2014年、EPAは、モデルイヤー2017から2025年の小型車の基準汚染物質基準(Tier 3)を確定させました。2020年には、EPA は、モデルイヤー2021から2026 年について以前に採択した GHG 基準を改定しました。そして 2021 年、EPA は、「2021年規則制定」を提案し、最終決定を行いました。さらに2023 年から 2026 年にかけての小型乗用車および小型トラックの GHG 基準を再度改定し、2020 年の規則制定で設定された基準よりも大幅に厳しく、2012 年に採択された基準よりもいくぶん厳しい基準が既に設定されています。

3.ゼロエミッション車技術の普及への支援

2021年8月5日、大統領令14037「クリーンな自動車とトラックにおける米国のリーダーシップの強化」では、モデルイヤー2027年型から2030年までの小型・中型車の基準汚染物質とGHG排出量の両方を含む新しい複数汚染物質排出基準を定めるために、規則制定に向けて作業を始めることが指示されました。そこで政府は、ゼロエミッション車(汚染物質および温室効果ガスの排出を発生しない車両)技術における最近の業界の進歩や、排出量の劇的な削減をもたらす可能性を認め、2030年までに米国の新車販売の50%をゼロエミッション車とする目標を明らかにしました。議会も2021年に超党派インフラ法(Bipartisan Infrastructure Law、BIL)、2021年にインフレ抑制法(Inflation Reduction Act、IRA)を成立し、政府による大気汚染とGHGの削減プログラム、特に電気自動車の製造、販売、使用のための重要な技術とインフラ強化への経済面での多額の資金提供と支援を後押しています。

内容:

今回EPAは、大気浄化法の下で、モデルイヤー2027年から2032年までの間に段階的に導入される小型車両およびクラス2もしくはクラス3に属する中型車両の規則を以下のように変更しました。2023年6月5日までこれらの提案に関する意見を募集しています。

1.温室効果ガス排出基準

  • 汚染物質および温室効果ガスのより厳しい排出基準を新しく提案
  • 温室効果ガスプログラムにおいて、オフサイクルおよび空調クレジット、コンプライアンス計算におけるゼロエミッション車およびプラグインハイブリッド電気自動車に関連する排出量の処理、中型車両インセンティブ乗数、車両認証およびコンプライアンスなどにおいていくつかの改訂を提案

2. 基準汚染物質基準

  • モデルイヤー2027から2032年の小型車と中型車の両方の基準汚染物質の基準(小型車の非メタン有機ガス(Non-methane Organic Gases、NMOG)と窒素酸化物基準やPM基準、総重量定格(Gross Combined Weight Rating、GCWR)が高い中型車の排出基準)において、より厳しい数値を提案

3. 電動車両用バッテリーの耐久性と保証規定

  • 中型車からの給油排出量を制御するための新しい基準、および小型および中型プラグイン車のバッテリー耐久性と保証要件について提案

4. 小型車認証・試験プログラムの改善

  • アフターマーケット燃料変換、車両とエンジンの輸入、蒸発ガス試験手順、および燃費を測定するための試験燃料仕様に関連するプログラム要件を更新するためのマイナーな修正を提案

参考:

モデルイヤー2027年以降の小型車および中型車に対する多汚染物質排出基準を定める規則案に対する意見募集

注目情報一覧

新着商品情報一覧

調査相談はこちら

概要調査、詳細調査、比較調査、個別の和訳、定期報告調査、年間コンサルなど
様々な調査に柔軟に対応可能でございます。

(調査例)
  • ●●の詳細調査/定期報告調査
  • ●●の他国(複数)における規制状況調査
  • 細かな質問への適宜対応が可能な年間相談サービス
  • 世界複数ヵ国における●●の比較調査 など
無料相談フォーム

    会社名・団体名

    必須

    ※個人の方は「個人」とご入力ください。

    所属・部署

    任意

    お名前

    必須

    メールアドレス

    必須

    電話番号

    任意

    お問い合わせ内容

    任意

    Page Top