DOE、クリティカルマテリアルの評価に関する情報要求を発行します
2023年5月30日、米国エネルギー省(DOE)は、DOEの重要材料(クリティカルマテリアル)評価草案に関する一般からの意見を募集する情報要求(RFI)を発行しました。このRFIは、DOEエネルギー効率および再生可能エネルギー局(Energy Efficiency and Renewable Energy、EERE)の先端材料製造技術局(Advanced Materials and Manufacturing Technologies Office、AMMTO)によって発行されています。ここでは、「クリティカルマテリアルとは」「情報要求の背景」「情報要求の内容」について記事になっています。
クリティカルマテリアルとは:
クリティカルマテリアルとは、資源の供給リスクと、供給が制限された際の対象国の経済への影響度の2つを評価軸として考え、供給リスクが高くまた経済への影響も大きいと判断された金属です。近年、各国の行政機関が、資源政策の重点対象としてクリティカルマテリアルのリストを示すようになっています。米国の場合、銅やリチウム、白金族金属に加え、レアメタルであるアンチモン、ガリウム、ゲルマニウム、タングステン、タンタル、バナジウム、グラファイト、フッ素(蛍石)の11種の金属がリストに載り評価の対象です。米国エネルギー省(United States Department of Energy、DOE)は「クリティカル・ミネラル(鉱物)とマテリアルズ(材料)戦略」を公表しており、以下の5つを戦略としています。
- 供給の多様化と拡大:廃棄物を最小限に抑え、材料の技術的で経済的な共同生産を増やしながら、さまざまな供給源からの重要な鉱物と材料の供給を多様化および拡大する。共同生産とは、1つの材料が収益の圧倒的多数を占めるのではなく、多くの材料が一緒に生産され、それぞれが同様の収益をもたらす場合を指します。
- 代替案の開発:代替材料および/または部品を開発。
- 材料と製造効率:材料の供給網とそのサイクル全体にわたって効率的に使用および処理。
- 循環型経済:再生、改修、修理、再利用、リサイクル、転用。
- 活動の実現:高度で理論的・計算的・実験的・横断的な重要度評価や備蓄などの政府機能。
情報要求の背景:
DOE は、どの材料がどの程度重要であるかの順位をつけるために、重要材料の評価を行ってきました。2010 年以降、DOE の評価は、クリティカルマテリアルの研究・開発・実証・ 商業化応用(Critical Materials Research, Development, Demonstration, and Commercialization Application、RDD&CA)プログラムに発展されています。このプログラムにおいて、DOEは、最新のデータと市場の状況を反映するため、3年ごとにクリティカルマテリアルの調査を更新しています。基本的に、DOE のクリティカルマテリアルリストには、以下を含むがこれに限定されない、横断的な情報が記載されています。
- RDD&CAプログラムの重要材料の優先事項
- Inflation Reduction Act (インフラ削減法)の税額控除の適格性
さらに、評価にはその時の時代背景が関係してきます。例えば、2011年には希土類元素(テルビウム、ユウロピウム、イットリウム)が蛍光灯に不可欠であると評価されていましたが、現在では発光ダイオード(light-emitting diode、LED)照明の急速な市場成長により供給リスクは緩和されています。
情報要求の内容:
今回のRFIにおいて、DOEは、3年ごとにクリティカルマテリアルの調査内容の更新のために、次の分野に関する情報を求めています。
- 分析の改訂を支援するためのデータと情報
- 調査方法論の改善
このRFIへの回答は、2023年6月20日5時(東部標準時)までに、電子メールで提出する必要があります。
参考:
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