米国|連邦自動車安全基準:乗員衝突保護、シートベルト警告システムの改正を提案

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米国|連邦自動車安全基準:乗員衝突保護、シートベルト警告システムの改正を提案

DOTの米国道路交通安全局(NHTSA)、自動車のシートベルト警告システムに関する新たな基準要件を提案

2023年09月07日、運輸省(DOT)の米国道路交通安全局(NHTSA)は、運輸省は連邦自動車安全基準 (FMVSS) の「乗員衝突保護」項を改正するため、ルール策定案の通知(NPRM)を発表しました。新しい後部座席用のシートベルト警告システムと、さらに既存の前席外側助手席へのシートベルト警告システムの基準要件を強化することを提案しています。この規制により、シートベルトや車両を製造している事業者が影響を受けます。この通知に関する意見は、2023年11月06日まで募集しています。

背景・概要

米国では、2021年の交通事故死亡者数が2005 年以来最高の値を示し、2019年から2年連続で前年比増加を示しました。そこで、「21 世紀の進歩のための前進法(Moving Ahead for Progress in the 21st Century Act、MAP-21)」は、運輸省(Department of Transportation、DOT)の米国道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、NHTSA)に対し、連邦自動車安全基準(FMVSS)の「乗員衝突保護」項目について改正の手続きを開始するように指示していました。具体的にはNHTSAに対し、自動車の後部座席にシートベルト警告システム(Seat Belt Reminder Systems)を義務付ける規則策定を開始するよう指示しています。また、DOTは、交通事故死傷者の増加に対処するための2022年01月に「包括的な国家交通安全戦略(National Roadway Safety Strategy)」を発表していました。今回の改正は、この戦略の一環として、車両をより安全にすることにもつながっています。

加えて、今回のルール策定案の通知(Notice of proposed rulemaking、NPRM)は、規則制定の請願に応えるものとなっています。「Public Citizen(一般市民)」と「Advocates for Highway and Auto Safety(高速道路と自動車の安全のための提言)」は、車両総重量(gross vehicle weight rating、GVWR、自動車などにおいて最大定員が乗車し、最大積載量の荷物を積んだ状態の自動車全体の総質量)が4,536キログラム(1万重量ポンド(lb))の乗用車とほとんどの多目的車(multi-purpose passenger vehicle、MPVs、日本でいうミニバン)の後部座席にシートベルト警告システムを義務付けるようNHTSAに請願していました。今回の提案は、NHTSAがこの請願を承認した上での、さらなる措置でもあります。

注目すべき内容

今回のNPRMでは、新規の「1. 後部座席シートベルト警告システムの要件」と既存の「2. 前席外側助手席(front outboard seat)シートベルト警告システムの要件」の改正が提案されています。対象車両は、GVWRが4,536キログラム以下の乗用車、トラック、スクールバスを除くほとんどのバス、および多目的車です。発効予定日は、「2. 前席外側助手席シートベルト警告システムの要件」の最終規則公表から1年後の最初の09月01日、「1. 後部座席シートベルト警告システムの要件」の最終規則公表から2年後の最初の09月01日を発効日とし、事業者は任意で早期に法令遵守することを提案しています。多段式の製造業者と改造業者にはさらに1年の猶予が与えられる予定です。今回のNPRMに対する意見は2023年11月06日まで募集しています。

  1. 後部座席シートベルト警告システムの要件

MAP-21のNHTSA に対する、FMVSSの「乗員衝突保護」項目の規則制定手続きを開始するよう指示に従い、また2019年09月27日の規則制定案の事前通知(Advance Notice of Proposed Rulemaking、ANPRM)に続き、対象車両の後部座席にシートベルト警告システムを義務付けることを提案しています。具体的には(1)後部座席シートベルトの状態をドライバーに通知するための車両始動時の視覚的な警告、(2)走行中に後部座席のシートベルトが外された時の視聴覚的な警告、(3)後部座席を設置したときにシートベルトの電気接続に自動的に接続するか、手動で簡単に接続すること、また、接続していない場合には視覚的な警告、のシステムが要件となります。また、(4)警告システムや後部座席の設置に関する情報を自動車メーカーから購入者に渡される説明書に記載する必要があります。

  1. 前席外側助手席シートベルト警告システムの要件

車両始動時の視聴覚的な警告持続時間の延長など、前席外側助手席へのシートベルト警告の義務付け要件の強化が提案されています。具体的には、(1) 前席外側助手席の車両始動時の視聴覚警告、(2)車両の起動時、もしくは走行中の視聴覚警告の持続時間を最小値である4秒から無期限に設定にする事、を提案しています。

参考情報

連邦自動車安全基準:乗員衝突保護、シートベルト警告システムの改正を提案

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