米国|連邦規則集(CFR)の「米国の水域」の定義の改訂、準拠

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米国|連邦規則集(CFR)の「米国の水域」の定義の改訂、準拠

陸軍省、工兵隊、国防総省、および環境保護庁 (EPA)は「米国の水域」や関連する単語の定義を修正

2023年09月08日、陸軍省(Department of the Army)、工兵隊(Corps of Engineers)、国防総省(Department of Defense)、および環境保護庁 (EPA)は、「米国の水域」の定義を 2023 年の最高裁判所の判決に準拠させるために連邦規則集 (CFR) を改正し、最終規則としました。

背景

「環境保護庁(Environmental Protection Agency、EPA)対サケット(Sackett)家」の裁判は、サケット家(夫妻)が家を建てるために、アイダホ州の土地を土で埋め戻し始めたことに端を発します。EPAはサケット家に対し、この土地には湿地帯があり、埋め戻しは「米国の水域(Waters of the United States、WOTUS)」へ汚染物質の排出を禁止する水質浄化法(Clean Water Act、CWA)に違反すると通告しました。そして、EPAは、サケット夫妻に土地の修復を命じました。その理由は、サケット家の湿地帯が小川に注ぐ側溝に「隣接」しており、その小川が航行可能な州内湖であるプリースト湖に注いでいたためです。一方、この命令に不服であったサケット家は2008年に提訴し、その後14年間、連邦裁判所で争われました。そして、2023年05月25日、米連邦最高裁判所は、この裁判(Sackettv.EPA,598 U.S._, 143 S. Ct. 1322 (2023))で、EPA側敗訴の判決を下しました。一方同日、米大統領府は、貴重な水源を危険に晒すと表明しました。

注目すべき内容

今回の措置は、2023 年の最高裁判所の判決に準拠するため、「米国の水域」の定義改定を行った「2023年規則(Revised Definition of `Waters of the United States)」で公布された連邦規則集(Code of Federal Regulations、CFR)の修正です。以下のように、「隣接した」と「湿地帯」の定義を修正するために、CFRの連邦規則40巻120条2項と32巻328条3項の規則から「州間湿地を含む」という表現が削除・編集されて、最終決定となっています。

①「州をまたがる湿地を含む(including interstate wetlands)」という文言を削除されました。

②支流規定と隣接湿地規定から「有意な関連性基準」が削除されました。

③定義で特定されていない州内湖沼、池、河川、湿地帯の規定から、「有意な関連性基準」「河川」「湿地帯」に関する定義が削除されました。

④「隣接」の定義を修正し、「著しく影響を及ぼす」という用語及びその定義が全文削除されました。

参考情報

連邦規則集(CFR)の「米国の水域」の定義の改訂、準拠

連邦規則集とは

連邦規則集(Code of Federal Regulations、CFR)は、米国の連邦政府により官報で公布されその後に主題や内容によって整理される、一般的で永続的な規則・規定を集成した法典です。アメリカ合衆国の行政法として位置づけられます。40CFR120.2は、連邦規則40巻120条2項といった番号付けがされます。1巻から50巻まであり、32巻ではNational Guard(州兵)、42巻ではPublic health(公衆衛生)の内容がまとめられています。

水質浄化法とは

水質浄化法(Clean Water Act、CWA)は、米国で1972年に制定された水質汚濁防止のための法律です。水域の化学的・物理的・生物学的状態を修復し維持することが目的で、汚染水排出源からの汚染物質の水域への排出を制限する内容となっています。排出源からの汚染物質の水域への排出は、を許可制とし、許可には技術基準と水質基準が課せられています。技術基準は汚染物質によって異なる、全国で統一された基準です。一方、水質基準は技術基準を満たしていても排出先の水質の修復・維持が困難な水域において課される厳格な基準で、水域の利用目的に応じて州がその内容を決定します。本法の下では、排出源と認定されていない排出水の規制プログラムや湿地等の浚渫・埋め立てに係る規制プログラムなども含まれています。

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