米国|「工場記録要件」に乳脂肪の格付け検査の内容を含んだ最終規則の発効日が延期される

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米国|「工場記録要件」に乳脂肪の格付け検査の内容を含んだ最終規則の発効日が延期される

農業マーケティング局(AMS)、「格付けのためのバター乳脂肪試験を含む工場記録」の改正に関して発効日を2025年03月21日まで延期

2025年02月10日、米国農務省農業マーケティング局(AMS)は、乳製品格付け検査プログラムにおいて2025年01月16日に採択された最終規則の「工場記録要件」の改正について発効日を延期しました。この改正は、乳脂肪検査を社内または承認された第三者試験所で実施し工場がこれら記録を保持することで、米国農務省(USDA)の検査官が検査のレビューのみで内容を確認するという要件を追加するものでした。

米国規則集(CFR)7巻パート58を改正した最終規則の発効日は2025年02月10日の段階で、2025年03月21日まで延期されました。バターなどの乳製品の加工品を扱う事業体は注意が必要です。

農業販売法とは

1946年改正農業販売法(Agricultural Marketing Act、AMA、合衆国法典7巻、サブチャプターI:一般規定、§1621「議会の目的宣言:既存施設の利用、州との協力」)では、「消費者が高品質の乳製品を購入できるようにし秩序ある販売を促進するため、連邦乳製品検査および格付けを自主的に行うこと」と記載されています。

米国農務省(Department of Agriculture、USDA)の農業マーケティング局(Agricultural Marketing Service、AMS)では、生乳を乳製品に加工する事業者もしくは加工用の原料や連邦食糧援助プログラム用の購入品などを流通している小売業者に対し、この「乳製品格付け検査プログラム」に準拠するには、工場が自主的に行う有料の格付け検査が必要であるとしています。この格付けプログラムでは、乳製品はAMSが定めた公式品質基準および仕様に照らして格付けされ、製品の品質と状態を記載した証明書が発行されます。

この最終規則延期の背景

乳製品格付検査プログラムでは、USDAは格付け時に1回のバター乳脂肪試験を実施し、工場で製造されたバターの脂肪組成を限定的に把握しています。

現行の規則では、さらに、バター製品のバッチにおける品質管理のために、USDA検査官または指定された工場職員が、USDA検査官が指定したサンプルの検査を、実施しています。検査頻度は、製品の加工量やバッチが無作為に選択されているかどうかによって異なりますが、通常毎月または毎週程度に1回です。一方で、工場がバター製品の品質と成分規格への適合を確認するために、定期的な内部テストを実施することも業界の慣行となっています。

これらの試験に関する具体的な要件は、連邦規則集7巻(7 CFR)§58.336に概説されています。また、バター加工工場では最終的なバター製品に必要なバター脂肪分80%を維持するため、バター脂肪組成を工程ごとに継続的に監視して最終調整も行っています。工場では、これら検査手順の一環で行われるモニタリング記録なども保持する必要があります。

この最終規則の規則案は2023年08月15日に連邦官報で掲載され、7件の意見が寄せられました。そのうち4件の意見により変更案は支持されていました。今回の発効日の一時的な延期は、2025年01月20日の大統領の覚書に従い、新規制のさらなる見直しと検討がUSDA職員に必要と判断されたためです。

延期された最終規則の改正内容

今回の改正において、工場はUSDA検査官による乳脂肪検査に代わる方法として工場内の品質管理検査を行うことで、乳脂肪検査要件が満たされることになりました。つまり、最終規則では、格付け時にUSDA検査官が行う検査の代替として、AMSが行う工場の検査記録のレビュー(確認)が許可されています。1回の検査ではなく、工場の日常検査の記録レビューが採用されることで、工場のバター製品が品質基準を満たしているかどうかをより正確に把握することができると判断されました。また、米国農務省の検査官による二重のバター乳脂肪検査に代わる方法であるため、工場の検査対応コストが削減できるというメリットもあります。

ただし、現在最終的なバター製品が規制に適合するためには、バター脂肪分が80%重量以上含まれていなければいけません。この最終規則では、この要件内容に変更はありません。

検査される記録には、バター乳脂肪検査の工場記録および記録の分析が含まれます。この記録はUSDAの検査官によって現場で確認されるため、工場はUSDAに情報を提出する必要はありません。

AMSは、この規程に基づき、各工場のバター脂肪試験記録を毎年レビューし、工場が規程を遵守しているかを確認します。確認の段階で、コンプライアンス遵守への違反が明らかになった場合、AMSはより頻繁に検査を実施し、どのような予防もしくは是正措置が取られているかを判断することとなります。また、複数回にわたる連続した審査で問題が是正されていない場合、その工場で生産された製品にUSDAの格付けラベルを使用する資格がなくなる可能性もあります。米国内でバターなどの加工品を含む乳製品を扱う事業体はこの最終規則の内容に注意が必要です。

この最終規則の本来の発効日は2025年02月18日でしたが、2025年02月10日の段階で最短で2025年03月21日まで延期されています。

参考情報

「工場記録要件」に乳脂肪の格付け検査の内容を含んだ最終規則の発効日が延期される

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