NHTSA、大型エンジンおよび車両の燃費試験方法の改善などを最終規則に
2024年03月15日、 米国運輸省(DOT)の米国道路交通安全局(NHTSA)は、試験精度の向上と試験負担の軽減を図るため、大型エンジンおよびその車両の試験手順に関する改正を最終決定しました。これにより、中型・大型車の燃費基準および関連要件の認証手順が更新されます。この最終規則は2024年05月14日より発効されます。
本改正で影響を受ける産業
新車の高負荷エンジンおよび新型クラス2bから8までのトラック(コンビネーショントラクター、バス、自治体、商用車、レクリエーション車を含む商業用車両、3/4トンおよび1トンのピックアップトラックおよびバンを含む)を製造、販売、または米国に輸入する事業体に影響が及びます。大型車のカテゴリーには、車両総重量が8,501ポンド以上のすべての自動車と、それを駆動するエンジンが含まれます。一方で、小型車用の企業平均燃費基準と温室効果ガス基準が適用される中型乗用車は例外となっています。具体的には、自動車製造者やエンジン製造者、自動車および自動車部品の商業輸入業者、代替燃料自動車コンバーター、ポータブル燃料容器の製造者が影響を受けます。
中型・大型車燃費向上プログラム(連邦規則集:49 CFR 535)の背景
2011年09月、米国道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、NHTSA)と環境保護庁(Environmental Protection Agency、EPA)は、中型・大型エンジンおよび車両に関する温室効果ガス排出・燃費基準を確定しました。この時点では、2014年から2020年のモデル年度に製造される新型の商用大型車と作業用トラックを対象とし、コンビネーショントラクター、大型ピックアップトラックとバン、および商業用車両に関する独自の基準、ならびにトラクターと商業用車両のエンジンに関する個別の基準が設定されました。さらに2016年10月には、商用大型車とエンジンの性能の性能試験手順が更新されました。しかし、これらの更新以来、製造者に対して適用される中型・大型車の性能基準は、実質的な数値が変更されおらず、2021年の新しい要件においても社内試験手順が改訂されるだけとなっていました。
EPAは、この点を問題視し2020年05月12日、規則案策定通知(Notice of proposed rulemaking、NPRM)において、試験方法規制に対する多数の変更を提案しました。今回、このNPRMで提案された内容のおおよそ全てが採用されました。
中型・大型車燃費向上プログラムにおける今回改正された内容
具体的には、プログラム(49 CFR 535)のNHTSA 規則に含まれる参照と定義が変更されました。また、この最終規則に含まれる誤字や書式の誤りを修正し、文章を明確し、よりわかりやすく編集しています。以下の項目が改正されています。
- 535項:引用
- 535.1項:適用範囲
中型車・大型車の燃費プログラム規則の適用範囲からトレーラーへの言及の削除など
- 535.3項:適用可能性
大型トレーラーの除外、オフロード商業用車両の免除の改正など
- 535.4項:定義
「調整可能パラメータ」「先端技術」「アルター」「代替燃料への転換」「平均化セット」など45単語の定義の変更の追加など
- 535.5項:基準
2021年1月1日以前に製造された商業用車両に対する免除規定の追加など
- 535.6項:測定および計算手順
商業用車両およびトラクターに関する製造者の規制サブカテゴリーを決定する際に選択すべき、適切な車両および車両種類ために使用される明確な指針の追加など
- 535.7項:平均化、バンキング、取引クレジット・プログラム
- 535.8項:報告と記録の要件
生産報告要件からトレーラーとトレーラー製造者に関する言及の削除など
- 535.9 項:施行アプローチ
- 535.10項:製造者は燃費基準をどのように遵守するのか
本編の燃費基準を満たすことが要求される車両についての要件の明確化など
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