消費者製品安全委員会(CPSC)、バシネット/ゆりかごの安全基準にASTM F2194-22ε1を採用する提案
2024年04月16日、米国消費者製品安全委員会(CPSC)はバシネットとゆりかご(バシネット/ゆりかご)の安全基準規則を改正する規則案を発表しました。CPSCは、2013年に最終決定されたバシネット/ゆりかごの安全基準の定期的な見直しにより、バシネット/ゆりかごの安全基準に採用されているASTM F2194-22ε1に修正を加えた規則案(proposed rule、NPR)を発表し、2024年06月17日まで一般からの意見を募集しています。米国市場で販売されるバシネットまたはゆりかごの製造や輸入に関係する事業体に影響が及びます。
ASTM規格とは
ASTM規格とは、旧称でAmerican Society for Testing and Materials(ASTM)、現在はASTM Internationalとなっている米国試験材料協会によって策定された、材料、製品、システム、品質、安全性、性能に関する技術的基準を言います。金属、塗料、繊維など、約130の異なる産業分野の製品をカバーし、その標準試験方法、仕様、ガイドラインを提供しています。一般的に「ASTM」の後に続く分類記号(アルファベット)、番号、そして規格の発行年から構成されています。
ASTM規格はその性質上任意で採用される基準ですが、米国の法規制では販売製品にASTM規格への準拠が要件とされることが多く、米国での販売製品では実質的に強制的な規格となっている場合があります。加えてこの規格への準拠は、リスク管理の観点からも重要で、製品の安全性や性能に関する訴訟リスクを低減する効果があります。そのため、多くの米国以外の企業も、法的義務がなくても、自発的にこの規格を採用し、製品の設計や製造プロセスに組み込んでいます。
対象製品であるバシネット/ゆりかごとは
現行の規格では、ASTM F2194-13の3.1.1項に基づき、「バシネット/ゆりかご」を「主に乳幼児に寝床を提供するために設計された小型のベッドで、自立脚、固定フレーム/スタンド、車輪付きベース、ロッキングベース、または固定ベースに対してスイングできるもの」と定義されています。
具体的には、
(1)バシネットおよびゆりかご
(2)バシネットモードまたはゆりかごモードの組み合わせ製品(バシネットモードまたはゆりかごモードを持つプレイヤード、ベッドサイドスリーパー、ベビーカー、ゆりかごスイングを含む)
(3)プレイヤードまたはベビーカーと別々に使用する場合のプレイヤードおよびベビーカーのバシネットアクセサリー
(4)「トラベルバシネット」または「フロアバシネット」として販売されることもある小型のバシネット(フレームが硬いものと側面が柔らかいものの両方を含む)
(5)スタンド付きまたはスタンドなしで販売されるモーゼスバスケット
(6)強制プレイヤード基準の側面の高さ要件を満たさず、睡眠用に販売されるトラベルバシネット、屋外用バシネット、および「プレイペン」
(7)市販のバシネット用マットレス
を含みます。
今回のNPRの内容
今回のNPRで、消費者製品安全委員会(Consumer Product Safety Commission、CPSC)は、既存のバシネット/ゆりかごの安全基準において以下の点を訂正した規則案を提案しています。
- 「小型のバシネット」の項を削除しました。
既存のバシネット/ゆりかごの安全基準では「小型のバシネット」の項以外で、ASTM F2194-22ε1を採用しています。今回、「小型のバシネット」項を削除することで、適用範囲内にすべてのバシネットを含ませ、いわゆる小型のバシネットであったものもASTM F2194-22ε1規格の採用を義務付けることを提案しています。
- 幼児をバシネットに入れたり、バシネットの上に乗せたりすることに関連する5つの危険パターンを取り上げて記載しました。
- 水平でないバシネット/ゆりかご(窒息の危険)
- ベッド、ソファ、テーブル、カウンターの上など、高くて柔らかい場所にあるバシネット/ゆりかご(転倒、窒息、頭蓋骨骨折、窒息の危険性)
- マットレスが平らでない、厚すぎる、柔らかすぎる、サイズが合わない、またはバシネット/クレードルに取り付けられていない(窒息の危険)
- バシネット/ゆりかごは、地面に対して低い、不安定である、サイドウォールが緩い、またはメッシュでないなど、設計上の問題がある(封じ込め、転倒、隙間への巻き込み、窒息の危険)
- 発煙、感電、電池の液漏れ(ショック、火傷)などの電気的問題のある製品
CPSCはこの2つの改正に関して、2024年06月17日まで一般からの意見を募集しています。
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