米国|連邦自動車安全基準(FMVSS)における水素自動車に対する要件を提案

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国家道路交通安全局(NHTSA)、FMVSSに水素自動車の燃料システムと圧縮水素貯蔵システムの一体性や参照としてグローバル技術規則の組み込みを提案

2024年04月17日、国家道路交通安全局(NHTSA)は、水素を燃料とするすべての自動車に対する性能要件を規定する2つの新しい連邦自動車安全基準(FMVSS)の制定を提案しました。FMVSS No.307「水素自動車の燃料システムの完全性」は、通常の車両運転中および衝突後の水素自動車の燃料システムの完全性に関する要件を規定しています。FMVSS No.308「水素自動車の圧縮水素貯蔵システムの完全性」は、車両に搭載された水素の安全な貯蔵を確保するための圧縮水素貯蔵システムの要件を規定しています。

これら提案されている2つの規格は、グローバル技術規則(GTR)No.13を参照として採用しています。NHTSAは、水素燃料の漏れや水素貯蔵システムの爆発によって起こる火災による死傷者を削減するために今回の規則案を提案し、この提案に関する意見を2024年06月17日まで募集しています。水素自動車やその部品などを製造もしくは米国に輸入する事業主に影響が及びます。

連邦自動車安全基準(FMVSS)とは

連邦自動車安全基準(Federal Motor Vehicle Safety Standard、FMVSS)は、自動車の設計、構造、性能、耐久性の要件、および自動車の安全に関わり規制される各設備、システム、および設計機能を規制しています。FMVSSは、車両規制調和世界フォーラムによって設計された国連規則のいわゆる米国版となっています。

1966年の国家交通・自動車安全法(National Traffic and Motor Vehicle Safety Act)の法定認可に従って、米国運輸省(Department of Transportation、DOT)の道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、NHTSA)よって成文化され施行されています。

その要件は定期的に更新され、年々厳しくなっています。このような車両に関する規則は、米国を除くほとんどの国で程度の差こそあれ採用されています。

水素自動車に対する性能要件を提案する背景

ガソリンやディーゼルに代わる温室効果ガスの排出がなく再生可能な燃料源として、水素が自動車における有望な代替燃料として浮上しています。しかし、水素を効率的な自動車燃料とするには高圧に圧縮する必要があり、水素燃料は他の自動車燃料と同様に引火性が高いため、その安全性が問題となっています。

NHTSAはすでに、FMVSS No.301でガソリン、FMVSS No.304で圧縮天然ガスといった自動車燃料の安全な封じ込めを、No.301とFMVSS No.303でそれらのシステムの完全性を保証する規則を定めています。しかし、水素を燃料とする自動車を対象とするこのような規則は存在していません。

今回の規則案では、水素自動車の安全上の懸念に対処するため、水素自動車の安全基準を、2つの新しいFMVSS項目によって提案しています。

水素自動車に対する性能要件を提案する新しい2つのFMVSSの内容

今回、以下の安全基準の作成を提案しています。

  1. FMVSS No.307「水素自動車の燃料システムの完全性」とFMVSS No.308「圧縮水素貯蔵システムの完全性」

FMVSS No.307は、車両運転中および衝突後の水素自動車の燃料システムの完全性を規制しています。この基準には、燃料システムからの水素の漏れや排出に関連する危険を軽減するための水素燃料システムの性能要件や、水素の漏れ、密閉空間での濃度、容器の変位、火災に関する衝突後の規制が含まれています。

FMVSS No.308は、圧縮水素貯蔵システム(compressed hydrogen storage system、CHSS)そのものを規制するもので、主にCHSSが使用中に漏れたり破裂したりする可能性が低いことを保証する性能要件と、火災にさらされたときに水素が容器から安全に排出されることを保証するための要件が含まれています。FMVSS No.308はまた、CHSSのさまざまな閉鎖装置に対する性能要件も規定しています。

  1. FMVSS No.307および308を、すべての水素自動車に適用

FMVSS No.307およびNo.308を、車両の車両総重量(gross vehicle weight rating、GVWR)に関係なく、車両を推進する燃料源として圧縮水素ガスを使用するすべての自動車に適用することを提案しています。FMVSS No.307燃料システムの完全性要件は、車両運転中の小型車(GVWRが4,536kg以下の車両)と大型車(GVWRが4,536kgを超える車両)の両方に適用されます。加えて、同様に衝突後の圧縮水素を燃料とする小型車とスクールバスのみに適用されます。

提案されている安全基準はGTR No.13に従って作成されていますが、要求事項や試験手順の中には、GTR No.13と異なるものもあります。今回の提案では、これらの相違点を強調しその理由も説明されています。この提案に関する意見を2024年06月17日まで募集しています。

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