米国|有害廃棄物管理システムにおける有害廃棄物の識別とリストに関する最終規則

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米国|有害廃棄物管理システムにおける有害廃棄物の識別とリストに関する最終規則

EPA、有害廃棄物管理システムの「有害廃棄物リストよりサムスン施設の除外」を削除

2024年10月18日、環境保護局(EPA)は、資源保全回復法(RCRA)に基づきサムスン・オースチン・セミコンダクター(以後、サムスン)に対して発行された「連邦有害廃棄物リストからの除外」を削除(登録解除)する最終措置を発表しました。

この除外の解除は、2024年08月22日にEPAがサムスンから受け取った、サムスン社施設が除外理由とされた廃棄物F006「電気めっき工程からの廃水処理スラッジ:銅フィルターケーキ/銅スラッジ」を生成する工程を中止したことを示した書簡に基づいて行われました。この規則は2024年10月18日即日より有効となっています。

資源保全回復法とは

資源保全回復法(Resource Conservation and Recovery Act、RCRA)は、米国の非有害廃棄物と有害廃棄物を規制している包括的な廃棄物関連法です。

州主体の非有害廃棄物管理については最小限の連邦基準を、有害廃棄物については発生から処分までをカバーした包括的管理プログラムを定めています。米国環境保護庁(U.S. Environmental Protection Agency、EPA)が、この法律に基づいて、廃棄物管理プログラムの実施に必要な要件を定めた実施規則を策定し執行しています。廃棄物管理プログラムの実施に必要な要件には、廃棄物の収集や保管に関する要件、廃棄物分別ガイドライン、廃棄物発生者の義務、処理処分施設の技術基準などが含まれています。

この最終規則による変更箇所

40CFRの以下パートを改正しています。

パート261「有害廃棄物の特定とリストアップ」

・参照を指し示す部分

・附属書IXの表1を修正し、テキサス州オースティンの「サムスン」の項目を削除

この最終規則の詳しい内容

銅フィルターケーキ(汚泥を濃縮して脱水した後に残る固形物)/銅スラッジ(排出汚泥)は、カドミウム、六価クロム、ニッケル、シアン化物(錯体)を含んでいるとして、CFR(連邦規則集)のF006「電気めっき工程からの廃水処理スラッジ」として有害廃棄物のリストに加わっています。EPAは、F006廃棄物のリサイクルを促進するため、金属仕上げ産業における金属回収を奨励しています。

2017年10月02日、EPAは、サムスンより、電気めっき工程からの銅フィルターケーキ/銅スラッジを連邦有害廃棄物のリストから除外することで、同施設をF006廃棄物発生者リストから除外してほしいとの請願を受領し、除外を行っていました。その後、2024年08月22日、サムスンは同施設がこの電気めっき工程を中止したことをEPAに通知しました。

今回、EPAは08月22日の通知を受け、40CFRパート261の表1の付属書IXを修正し、テキサス州オースティンにある同施設を項目全体より削除しました。1984年にRCRAの§3010が改正され、規制対象(今回の場合、サムスン)が法令遵守するために6ヶ月の期間を必要としない場合、EPAは6ヶ月未満で規則を発効できるようになりました。今回、サムスンは法令遵守に6ヶ月という期間を必要としないため、2024年10月18日、EPAは同施設の削除の公表と同時に発効しています。

今回のEPAの措置内容は、電気めっき工程によるF006「電気めっき工程からの廃水処理スラッジ」を廃棄している事業体に加え、EPAの奨励に従って、銅、カドミウム、ニッケルなどの金属スラッジを回収(米国からの輸出入を含む)、リサイクルや再利用している事業体は注意が必要です。

テキサス州オースティン

シリコンヒルズ(オースティン西部に広がる丘陵を西海岸のシリコンバレーと比較した造語)の異名を持つオースティン周辺は、半導体産業の集積、インフラの充実度、地元政府の支援や西海岸に比べた生活コストの割安感などの特徴から、デル、アップル、グーグル、メタ、オラクル、テスラなどのハイテク企業が集中しています。2021年11月23日には、サムスン社が既にオースティンにある工場に加え、オースティン近郊のテイラー市に、建物、土地、工場設備などを含めた総投資額170億ドルの半導体工場を新設し、2024年後半の製造開始を目指すと発表しています。これらの事から、シリコンヒルズは半導体関連企業の移転先として、地域の動向が注目されています。

参考情報

有害廃棄物管理システム;有害廃棄物の識別とリストを改正

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