米国|連邦自動車安全基準(FMVSS)のNo.217a「バスポータルの脱出防止グレージング」に関する最終規則

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米国|連邦自動車安全基準(FMVSS)のNo.217a「バスポータルの脱出防止グレージング」に関する最終規則

米国の道路交通安全局、FMVSS「バスからの飛び出し防止用グレージング」「バスの非常口と窓の保持および開放」に関する内容を改正し最終決定

2024年10月24日、運輸省(DOT)の道路交通安全局(NHTSA)は、連邦自動車安全基準(FMVSS)No.217a「バスポータルの脱出防止グレージング;2027年10月30日より強制適用」を最終規則としました。

乗客および運転手の脱出を減らすため、路上バス(モーターコーチとも呼ばれる)およびその他の大型バスの窓への表面処理(グレージング、glazing)の採用を推進し、サイド窓とルーフ窓のグレージング材の衝突装置試験を改正しました。2024年12月30日を発効日としています。新しく製造されるバスの窓やそのグレージング、さらに非常口の製造などに関わる事業者は注意が必要です。

連邦自動車安全基準(FMVSS)とは

連邦自動車安全基準(Federal Motor Vehicle Safety Standard、FMVSS)とは、自動車の設計、構造、性能、耐久性の要件、および自動車の安全に関わる各設備、システム、および設計機能を規制しています。FMVSSは、車両規制調和世界フォーラムによって設計された国連規則のいわゆる米国版となっています。1966年の国家交通・自動車安全法(National Traffic and Motor Vehicle Safety Act)の法定認可に従って、米国運輸省(U.S. Department of Transportation、USDOT)の道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、NHTSA)によって成文化され施行されています。FMVSSの要件は定期的に更新され、年々厳しくなることが特徴です。

この最終規則の背景

米国では、路上バス(over-the-road bus、OTRB)と大型バスの衝突事故における乗客の飛び出しは、依然として懸念事項となっています。現在、特定の州では路上バスまたは大型バスにおいて、乗車時にシートベルトの着用が義務付けられているものの、すべての州が義務付けているわけではなく、実際大型バスの乗客のシートベルト着用率は一般的に低いです。

さらに、現在のこれらのバスの構造上の完全性要件では、横転時の「生存空間」を確保することで(運転手と乗客を含む)乗員の安全性を高めてはいるものの、衝突時にガラスが破損することで乗員が飛び出してしまうことは防げていません。そこで、この最終規則では、衝突時に乗員がガラス窓にぶつかったとしても破損して飛び出してしまうことを防ぐため、サイド窓もしくはフール窓のグレージング(表面処理)を推奨し、衝突装置試験において衝突装置と速度を規定しています。

今回の最終規則は、「21世紀における進歩のための前倒し法(Moving Ahead for Progress in the 21st Century Act、MAP-21)」に基づき発行されたものです。この最終規則により、運輸省(Department of Transportation、DOT)の道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、NHTSA)は、モーターコーチ(Motorcoach)と呼ばれる路上バスおよび大型バスの安全性を向上させることを目的としています。

この最終規則の内容

  • NHTSAは、モーターコーチおよび大型バスのサイド(側面)およびルーフ(屋根)窓からの乗客の部分的および完全な飛び出しを防ぎ、横転事故後の脱出非常口の操作性を確保するために、FMVSS No.217a「バスポータルの飛び出し防止グレージング;2027年10月30日より強制適用」を制定し、最終規則としました。具体的には、シートベルトを着用していない平均的な大きさの成人男性が大型バスの横転時に反対側の窓に衝突した場合の荷重を想定した衝突装置(インパクター)試験において「衝突装置」と「速度」を規則としました。その他、FMVSS No.217aは、「各窓は直径102ミリ(4インチ)の球体の通過を防ぐ」「非常口は各衝突装置試験後も操作可能であること」を要求しています。FMVSS No.217aの要求事項は、例外を除き、OTRBおよびすべての新型大型バスに適用されます。ただし、スクールバス、刑務所バス、周囲に座席のあるバス、またはOTRBではない輸送バスには適用されません。
  • NHTSAは、ラッチの突出が乗客の非常脱出を妨げる可能性を最小限に抑えるため、FMVSS No.217「バスの非常口および窓の保持と解放」において、非常口の窓が開いているときそのラッチが開口部に対して1インチ以上突出してはならないという新しい要件を追加し、最終規則としました。この要件は、新型スクールバスを含め、現在FMVSS No.217が適用されているすべての新型バスに適用されます。
  • ただし、NHTSAは、既存の大型バスに対して、今回最終規則として採用された「新型バス」に対する要求事項を求めないことも決定しました。

この最終規則は、2024年12月30日を発効日としています。窓やそのグレージングに関わる事業者は注意が必要です。

参考情報

連邦自動車安全基準(FMVSS)の「バスからの飛び出し防止用グレージング」「バスの非常口と窓の保持および開放」に関する内容が改正され最終規則

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